宮城のニュース

<参院選夏臨戦>宮城/組織VS共闘で力勝負

◎東北6選挙区の構図(3)

 改選数が2から1に減り、自民党の熊谷大氏、民進党の桜井充氏の両現職が生き残りを懸け、しのぎを削る。県選出の国会議員や地方議員ら組織をフル回転させる自民と、野党共闘の結束で対抗する民進が激しい力勝負を繰り広げている。

<首相らてこ入れ>
 再選を目指す熊谷氏は、経済政策「アベノミクス」の成果を強調。党是の憲法改正や安全保障関連法の正当性を主張し、「自衛隊解散を綱領に掲げる共産と組む相手には負けられない」と力を込める。
 県建設業協会の単独推薦を受ける一方、環太平洋連携協定(TPP)に不満を持つ県農協政治連盟の推薦は得られなかった。党県連は危機感を高め、自ら主導して選対本部を取り仕切る方針に切り替えた。
 県連所属の議員らは各地区の支部総会や企業団体の集会などを重点的に回り、票固めを急ぐ。党本部も宮城を最重点区と位置付け、てこ入れに乗り出した。
 安倍晋三首相は14日に石巻、仙台両市で街頭演説し、「アベノミクスのギアを上げ、デフレから脱却する」と繰り返した。県連幹部に対し、再度の宮城入りを検討する意向を伝えた。
 公示日は稲田朋美政調会長が仙台市に入る。伊藤信太郎県連会長は「支持が広がり始めた。伸びしろはある」と自信を見せる。

<保守層にも浸透>
 4選を狙う桜井氏は、大企業優遇の経済政策や格差拡大など安倍政権への批判を強める。「大企業の内部留保を中小企業に還元し、格差是正や非正規雇用の処遇改善を図る」と訴える。
 安保法の廃止を旗印に3月、全国に先駆けて共産、社民両党の推薦を取り付けた。今月9日には共産党の小池晃書記局長が仙台市に駆け付け、「与党を過半数割れに追い込む」と野党連携をアピールした。
 3期18年の実績を武器に、保守層にも食い込む。野党候補としては初めて県医師連盟、県歯科医師連盟から単独推薦を受けた。
 大票田の仙台では、安保法に反対する市民団体「オールみやぎの会」「SEALDs(シールズ)」などと集会を重ね、無党派層への支持拡大を目指す。
 2010年の参院選は終盤、自民の猛追に遭い、新人だった熊谷氏に2万票差をつけられた。安住淳県連代表は「最終的には仙台決戦が勝敗を左右する。石にかじりついてでも勝ち抜く」と気を引き締める。
 幸福実現党は新人油井哲史氏が立候補する。


2016年06月18日土曜日


先頭に戻る