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学生と企業つなぐ 学生発の情報誌第1弾

学生が在仙企業を取材し執筆した情報誌「WISE」

 仙台市の大学生らが在仙の中小企業社員の働きぶりややりがいを取材し、記事にした情報誌「WISE(ワイズ)」の第1弾が完成した。市と大学、企業の連携で学生の地元就職率を上げるプロジェクトの一環。学生には地域で働く意義を知ってもらい、企業には学生の期待に応える組織の在り方を再考してもらうのが狙いだ。

 ワイズは「Work−style Information by Student’s Eye」の略称。「学生の目を通した働き方案内」といった意味を込めた。
 主に市内の大学生32人が記者となり、仙台圏の計59社に1月から取材を実施。4月末に完成し、1万部を発行した。市内や首都圏の大学の就職担当窓口などで配布する。
 経営者のインタビューや業務内容、将来に向けたビジョン、取材した学生の感想などで構成し、写真を目立たせる作りにした。
 製造業など3社の記事を執筆した東北大4年石沢脩さん(21)は「どの社も製品に愛着を持ち、熱さを感じた」と話す半面、部品を作っていたり、企業相手の商売をしていたりする会社は「何をする会社なのか学生に伝わりづらい面がある」とも指摘した。
 掲載企業の一つで青葉区の建設業「菅誠建設工業」の菅原清秀社長(59)は「仙台には中小でも時代に応じ変化しようと頑張る企業がある。学生に面白い経営者らのいる魅力的な街と知ってほしい」と語る。
 市によると、仙台圏の大学生の宮城県内就職率は2014年度、約4割にとどまる。市は19年度までに5割に上げる目標を掲げ、本年度もワイズ第2弾を発行する計画だ。
 仙台圏などの12大学・高専でつくり、学生の地元定着を図る「地域協働教育推進機構」(青葉区)の松崎光弘上席コーディネーターは「学生は中小企業を成長させる原動力になりうる。ワイズを通じて学生と未来志向の企業が深く関わるようになれば、就職のよいマッチングも生まれる」と期待する。


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2016年06月18日土曜日


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