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<卓球荻村杯>12歳張本 U21制す

21歳以下の男子シングルス決勝 優勝を決め、大喜びの張本

 卓球の荻村杯ジャパンOP第3日は17日、東京体育館で21歳以下(U−21)の男子シングルス決勝が行われ、12歳の張本智和(エリートアカデミー、仙台市出身)が三部航平(専大、青森山田高出)を3−0で破って優勝した。

 シングルスは本戦が始まり、女子でリオデジャネイロ五輪代表の石川佳純(全農)伊藤美誠(スターツ)福原愛(ANA、仙台市出身)がいずれも2回戦までに敗れ、ベスト8に残れなかった。
 世界ランキング4位の石川は2回戦で鄭怡静(台湾)に3−4で競り負けた。15歳の伊藤は2回戦で、4月の五輪アジア予選で勝った世界女王の丁寧(中国)に1−4で完敗。福原は1回戦で帖雅娜(香港)に1−4で屈した。女子の日本勢では早田ひな(福岡・希望が丘高)だけが8強入りした。
 男子の五輪代表は水谷隼(ビーコン・ラボ、青森山田高−明大出)と吉村真晴(名古屋ダイハツ)が2回戦で対戦し、水谷が4−1で勝って準々決勝に進んだ。丹羽孝希(明大、青森山田高出)は初戦で敗退した。男子ダブルスの丹羽、吉村組は世界ランキング1位の馬龍、3位の許キンの中国ペアに1−3で敗れた。

◎わずか20分 大学生に完勝

 わずか20分の完勝劇だった。21歳以下の男子シングルス決勝で、12歳の張本が大学生の三部をストレートで破り、史上最年少で頂点に立った。「優勝できると思っていなかった。自分の実力が上がっていると感じる」と笑顔で振り返った。
 予定より約1時間半遅れて始まった決勝。「出だしが絶対大事」とエンジン全開で昨年の高校王者に挑んだ。相手のミスを誘って1点しか与えずに第1ゲームを取ると、ラリーでも粘って主導権を譲らなかった。
 決勝進出を決めた前夜、史上最年少優勝が懸かることを知ると、「(意識して)ちょっと考え、緊張した」。見えない重圧は豊富な練習量で一気に吹き飛ぶ。
 今春、エリートアカデミーに入校し、勉強以上に競技に費やす時間が増えた。「相手が強く、今まで以上にいい練習ができている」。今大会で格上の選手を次々と倒し、「成長できた」と思えるようになった。
 勝利の瞬間、両手を大きく広げ、体をのけ反った。男子日本代表の倉嶋監督は、元フィギュアスケート選手荒川静香さん(宮城・東北高−早大出)のイナバウアーにちなみ「最後のやつ、ハリバウアーです。広めておいてください」。快進撃を続ける天才中学生の決めポーズ。はやる日は近い。(剣持雄治)


2016年06月18日土曜日


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