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<海底地震観測網>全5陸上局の整備終了

地元関係者を対象にした八戸陸上局の見学会=17日

 釧路沖から房総沖までの太平洋海底に地震計と津波計を張り巡らす「日本海溝海底地震津波観測網」の八戸陸上局が17日、青森県八戸市鮫町に開所し、全国5陸上局の整備が完了した。津波を従来より最大20分早く検知でき、運営する国立研究開発法人「防災科学技術研究所」(茨城県つくば市)は本年度内の本格稼働を目指す。
 観測網は地震計と津波計の観測点を計150地点に設け、全長5700キロの光ケーブルで結ぶ。同研究所が東日本大震災後の2011年度から整備し、事業費は324億円。
 観測点を海底に設けることで、陸上や沿岸より精度の高い情報の取得と伝達が可能になる。八戸のほか宮古市、宮城県亘理町、茨城県鹿嶋市、千葉県南房総市の各局で処理されたデータは気象庁に送られ、緊急地震速報の迅速化や津波の高さ予測の精度向上に役立てられる。
 八戸局開所に伴い、日本海溝西側の125地点の観測点全てで試験運用が始まった。水深が深くより早く津波を検知できる東側25地点にもケーブルを敷設し、年度内に完成する見通し。研究所は8月に西側を、年度内に東側を含む全観測網を本格稼働させる方針。
 同研究所の米倉実理事は「観測網の運用で災害に強いまちづくりに貢献したい」と話した。


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2016年06月18日土曜日


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