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<楽天>お待たせ1号 オコエ弾流れ呼ぶ

3回、プロ初本塁打を放ちナインとタッチを交わす東北楽天・オコエ

 最高気温31度、真夏日の横浜で歴史的瞬間に立ち会えたファンは爽快だったろう。台頭著しい東北楽天の18歳オコエが、プロ初本塁打となるソロを放った。「本塁打はうれしいが、勝てたのがよりうれしい」と振り返った通り、チームを勝利の流れに乗せる一本となった。
 三回の先頭打者で打席に入り、内角高めに来た速球を強振して仕留めた。「打った瞬間に入ると思った」。雄たけびを上げ、白球が左中間スタンド中段に達するのを見守った後、歓声に浸りながら悠然と内野を一周した。
 学習能力の高さを発揮した。一回の打席は速球を打ち損じて右飛に倒れた。反省して迎えた三回、今永が投じた初球は一回と同じコースだった。「球筋は覚えた。相手の自信のある速球を狙った」と間合いを計って強打。「積極性を買われて出してもらっているから」と迷いもなかった。
 「あの時の自分のままでは今日打てていない」。2月1日の春季キャンプ初日、打撃練習で球がなかなか前に飛ばなかった。そこから驚異的な成長を遂げた。数日前にも内角打ちを得意とする巨人の坂本(青森・光星学院高出)に教えを乞い、左肘の使い方を改善。重ねた努力を結実させた。
 「本塁打は狙ったわけではない」と言うが内心は違った。野球を始めた小学校時代、7時間半の睡眠を取った後、初めて本塁打を放った。縁起をかつぎ、最近は「7時間半睡眠を心掛けていた」。
 近い将来の3割30本塁打30盗塁達成を目標とするオコエには記念すべき日のはずが、「特別な日ではない」と言ってのけるのは大物らしい。さらに「毎試合チームの勝利に貢献したい気持ちの方が強い」とも。看板選手の風格が漂い始めた。(金野正之)


2016年06月19日日曜日


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