秋田のニュース

<参院選夏臨戦>秋田/農業票巡る攻防激化

 再選を目指す自民党現職の石井浩郎氏に、民進党元議員で野党統一候補の松浦大悟氏が挑む。22日の公示が迫る中、盤石な組織力を誇る自民、公明の与党を前に、野党共闘の歯車がかみ合ってきた。県内の農業者の間では環太平洋連携協定(TPP)への不満が根強く、コメ主産地の県南部を中心とした農業票を巡る攻防が激しさを増しそうだ。

<党幹部てこ入れ>
 石井氏は、安倍晋三首相が最大争点に位置付ける経済政策アベノミクスについて「方向性は間違っていない」と継続を主張する。参院文教科学委員長の経験を踏まえ、子育て環境の整備や幼児教育の無償化など教育の充実を訴える。
 強固な後援会組織を持たない石井氏にとって、全県を網羅する自民の県議27人と衆参4人の県選出議員の存在が頼りだ。佐竹敬久知事も支援を表明した。
 従来の支持基盤にはほころびも見え隠れする。県農協政治連盟(農政連)はTPPや農協改革を進める安倍政権への反発などから今回、自主投票を決定。小松隆明県連幹事長は「農業票は大勢に影響しかねない」と危惧する。
 議席死守へ、党本部はてこ入れを急ぐ。湯沢市出身の菅義偉官房長官は12日に県内入りし、同市や秋田市でげきを飛ばした。15日には安倍首相が横手市の街頭でマイクを握るなど、県南部の票固めに躍起だ。

<野党共闘に自信>
 議席奪還を期す松浦氏は共産、社民両党に加え、市民団体「あきた立憲ネット」とスクラムを組む。
 今回の選挙戦を「政治生命を懸けた戦い」と位置付け、共産、社民支持層の集会にも積極的に出席。前哨戦でこなした街頭や集会での演説回数は、落選した3年前の参院選を上回る。
 民進党結成に伴い合流した旧改革結集の会の村岡敏英衆院議員(比例東北)が支援に参入したことも好材料だ。本荘由利地域を強固な地盤とする村岡氏の参戦で、県南部に強力な足掛かりを得た。
 陣営幹部は農政連の自主投票方針を追い風と捉える。野党共闘の政策協定にはTPP国会批准反対も盛り込み、自民支持層の切り崩しを狙う。
 与党側は野党共闘への野合批判を強めている。陣営内には一枚岩への不安もあったが、民進県連の沼谷純選対本部長は「共産との共闘に良い化学反応が起きている」と自信を見せた。
 幸福実現党は新人の西野晃氏を擁立する。


2016年06月19日日曜日


先頭に戻る