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浪江高最後の文化祭 展示や演奏心に刻む

演奏するバンドのメンバー

 東京電力福島第1原発事故に伴い福島県浪江町から本宮市に移転し、本年度限りで休校する浪江高で18日、最後の文化祭「青浪祭(せいろうさい)」が開かれた。生徒はパネル展示やバンド演奏で訪れた人を楽しませ、学校の伝統行事を締めくくった。
 同校は原発事故後、いわき市と二本松市で授業を再開し、翌年から本宮高敷地のプレハブ校舎で授業を続けてきた。当初約80人いた生徒は年々減少し、昨年度に募集を停止。浪江、双葉両町などから避難する3年生14人が学ぶ。
 青浪祭は震災前から3年に1度開いてきた公開文化祭。今回は学校行事を写真で紹介するパネル展示や、ヨーヨー釣りなどの縁日を企画したほか、女子4人がバンドを組んで教室内のステージで演奏を披露した。
 ともに浪江町出身で、ギター、キーボードの中野清美さん(18)は「バッチリのチームワークで楽しく演奏できた」と話し、ドラムの菊池あすみさん(18)は「人が少ないのは寂しいけれど、その分みんなと仲良くなれた」と振り返った。
 近隣住民や避難生活を送る浪江町民が足を運んだ。二本松市の仮設住宅に住むOBの30代男性は「自分の頃は1学年に5クラスあった。学校が無くなるのは寂しいが、今回の文化祭は生徒のいい思い出になるはずだ」と語った。
 川内村出身の実行委員長西山宙斗(ひろと)さん(17)は「人が少なく準備が大変だったけど、想像以上に来客が多かった」と笑顔だった。


2016年06月19日日曜日


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