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<東北高校陸上>佐藤(宮城古川黎明)初制覇

女子100メートル決勝 12秒00で初優勝を飾った宮城・古川黎明の佐藤

 第2日は18日、青森市の県総合運動公園陸上競技場で男女12種目の決勝が行われ、女子100メートルは佐藤芹香(宮城・古川黎明)が12秒00で初優勝した。男子八種競技は甲羽ウィルソン貴士(宮城・柴田)が5648点の大会新記録で初制覇。女子円盤投げは1年生の斎藤真希(山形・鶴岡工)が46メートル44で頂点に立ち、男子5000メートルは遠藤日向(福島・学法石川)が14分2秒19で初優勝し、2連覇した前日の1500メートルと合わせて2冠を達成した。
 第3日の19日は男女9種目の決勝が実施される。

◎女子100メートル/得意のスタート前傾保ち加速

 女子100メートルで156センチの小柄な2年生スプリンター、佐藤(宮城・古川黎明)が初優勝を果たした。普段は感情を表に出さないタイプというが、「内心、すごくうれしい」。フィニッシュの瞬間、笑みを輝かせた。
 得意のスタートが決まった。「左側のレーンの人が少し前に出たのが見えた」が、慌てず50メートルまで前傾を保って加速。先頭に立つと、宮城県大会でも競った2位の小宮(常盤木学園)に最後まで差を詰めさせなかった。
 向かい風2.0メートルの中、12秒00の好タイムが表示され、場内に「速いな」と、どよめきが起こった。
 準決勝でも12秒05(追い風0.1メートル)をマーク。1年前の東北大会で出した自己記録12秒20を大きく更新した。秘訣(ひけつ)は今季から、スタートで前傾を保って走る距離を伸ばしたことにあるという。
 「昨年までは20〜30メートルで起き上がっていたが、長い時間、前傾して加速することで、速度のピークを長くでき、減速が少なくなる」。毎日200回の腹筋で体幹を鍛え、可能にした。
 宮城・色麻小3年から陸上を始め、「上の順位を取れるとうれしいから」と、直近の目標だけを見てここまで来た。初めてのインターハイに向け「行けるラウンドまで行きたい」と無欲に語った。(野仲敏勝)

◎甲羽(宮城柴田)大会新V/男子八種競技

 男子八種競技で3年生の甲羽(宮城・柴田)が10年ぶりに大会記録を更新した。従来の5594点を上回る5648点をマークし「すごくうれしい」と笑顔を見せた。
 初日に苦手の砲丸投げで12メートル12(614点)と好記録を出した。この日はやり投げで自己記録に10メートル以上及ばない34メートル48(363点)という失敗もあったが、1500メートルで自己新の4分40秒21(679点)を出し、「狙っていた」大会記録に届いた。
 ナイジェリア出身の父と日本人の母を持ち、身体能力の高さと器用さに定評がある。「インターハイは日本高校記録(6093点)の更新と優勝を狙う」と力強かった。

<初優勝の斎藤「気持ちが弱い」と反省>
 女子円盤投げは1年生の斎藤(山形・鶴岡工)が46メートル44で初優勝。大会記録(46メートル90)に迫ったが、「記録が出なかった。気持ちが弱い」と反省を口にした。
 山形・余目中時代に日本中学記録(44メートル57)をマークした実績を持つ。先月の県大会で47メートル62の県記録を出し、さらなる更新を狙ったが、1〜3回目の試技は30メートル台と安定感を欠いた。
 円盤投げと砲丸投げでインターハイ2位と活躍し、「大好き」と憧れる姉・早希(東女体大4年、山形・鶴岡中央高出)の後を追う。「48メートルとインターハイ優勝を目指したい」と抱負を語った。

<学法石川(福島)・遠藤(男子5000メートルで初優勝)>
 「ここで仙台育英のムワンギに勝たないと、インターハイで留学生に勝てない。スタミナに少し不安はあったが、自信になった」


2016年06月19日日曜日


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