宮城のニュース

<18歳選挙権>宮城 大学の期日前投票所ゼロ

 18歳選挙権が適用される参院選(22日公示、7月10日投開票)で、東北6県で宮城は唯一、大学キャンパスへの期日前投票所の設置見送りが確定した。大学が集中する仙台市選管の消極姿勢に、関係者から疑問の声が上がっている。
 県内14大学のうち、11大学のキャンパスが林立する学都仙台。だが、地元の市選管は「特定の大学に設置しても他区の有権者は投票できない」として、期日前投票所設置を見送った。
 仙台では2014年衆院選、15年市議選と、市選管による不正やミスが相次いだ。伊藤裕光選挙管理課長は「新しい投票所を設けるより足元を固めたい。今回は実施する他自治体の効果を見届けたい」と慎重だ。
 東北学院大工学部のある多賀城市は、近隣の市役所に置く期日前投票所の利用を呼び掛ける。石巻専修大がある石巻市は、仮設住宅での巡回投票や商業施設での期日前投票に力を注ぎたい考え。
 大学キャンパスでの期日前投票は、3年前の13年参院選で松山市選管が全国に先駆けて実施。松山大に投票箱を持ち込み、大きな反響を呼んだ。
 今回の参院選から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられ、大学は学生の大半が有権者となる。大学キャンパスへの期日前投票所設置は今回、全国85カ所に急拡大している。
 東北では青森が弘前大など5カ所、岩手が岩手大など3カ所、秋田が秋田大など2カ所、山形が山形大など4カ所、福島が福島大にそれぞれ投票所を置く。
 選挙事務は各市町村選管に委ねられており、宮城県選管は「地元に大学のある選管には全国の実施状況を事前に把握し、前向きに考えてほしかった」と話す。
 ある大学教員は「キャンパスに投票箱があれば、学生が投票所に向かうきっかけになった。これでは『学都仙台』の看板が泣く」と悔やんだ。


2016年06月21日火曜日


先頭に戻る