青森のニュース

手術室機能完備 新ドクターカー来月運用

 八戸市は20日、移動型緊急手術室機能を備えた市民病院の新型ドクターカー「V3」について7月1日に運用を始めると発表した。「手術室」との言葉に青森県が待ったをかけてきた経緯を踏まえ、同様の表現は使わないことも表明した。
 心筋梗塞の治療に対応した人工心肺補助装置などの機器を搭載し、移動先で2メートル四方のテントを展開して手術ができる。出動は医師らが判断し、当面は運行を午前8時〜午後5時に限定して実績を積む。
 手術室機能を備えたドクターカーは全国初。当初は昨年10月に始める予定だったが、県から「手術室ならば施設の一部に該当し、医療法の手続きが必要では」と物言いがついた。県が国に問い合わせた結果、今月1日に「緊急の場合はやむを得ない」と文書で回答があり、県は翌2日に病院に「国の回答に基づいて運用してほしい」と伝えた。
 小林真市長は記者会見で「ネーミングが軽率だった。今後は手術室という言葉は使わず、高機能救急車とかになる」と苦笑した。関係者は「県をこれ以上刺激したくない。名より実を取って、セレモニーなどもしない」と明かした。
 県医療薬務課は「運用を待ってくれと言ったわけではなく、国への確認が必要だと言った。前例がなく時間がかかった」と説明した。
 三浦一章病院長は「V3の運行で、現場での処置の範囲が広がり、救える命が増えればいい」と語った。


関連ページ: 青森 社会

2016年06月21日火曜日


先頭に戻る