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<参院選岩手>争点設定 悩む自民

参院選立候補予定者の街頭演説に耳を傾ける有権者=14日、盛岡市

 参院選(22日公示、7月10日投開票)の岩手選挙区(改選数1)で、24年ぶりの議席獲得を目指す自民党が争点設定に苦慮している。東日本大震災の被災地として最重要課題に掲げる復興政策は、対抗する野党陣営と主張がほぼ同じでぼやける。野党側が「争点隠し」と批判する憲法改正を巡っては、慎重な公明党への配慮もあり応戦は控えめ。県連幹部は「アベノミクス以外は争点化しにくい」と漏らす。
 「まだ2万人以上の人が仮設住宅暮らし。一日も早い復興完遂を目指す」。安倍晋三首相が盛岡市に応援に入った14日、自民党新人の田中真一氏(49)は同市中心部でこう訴えた。
 首相も「政権を奪還した3年半で復興は加速した」と実績をアピール。政権党として早期の復興実現を約束するが、具体策が示される場面は少ない。
 対する新人で野党統一候補の木戸口英司氏(52)も復興を最重点施策に掲げ、住宅再建や産業復興の加速を訴える。
 成果をアピールする自民党に対抗し、復興の進め方を批判。「国は復興を最重要課題と言うが、予算を削り、被災地に負担を押し付けた。やり方が間違っている」と強調する。
 自民党結党以来の党是である改憲を巡っては、田中氏は「自主憲法の制定が必要」との立場だが、街頭演説では触れない。「最終的には国民投票で決める問題で、今回の争点にはならない」と安倍首相のスタンスを踏襲する。
 木戸口氏は「都合のいい解釈で憲法の理念を転換するやり方は、戦前戦中の政治そのものだ」と安全保障関連法の廃止と絡めて攻勢を強める。
 自民陣営内には改憲に慎重な公明党を「いたずらに刺激したくない」(県連幹部)との計算も働く。
 公明党県本部の小野寺好代表は「改憲は争点にはならない。経済対策や社会保障の財源確保策こそ語られるべき問題。野党の挑発に乗る必要はない」と自民の対応に理解を示す。
 同選挙区では幸福実現党新人の石川幹子氏(51)も立候補を予定する。


2016年06月21日火曜日


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