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<参院選夏臨戦>福島/2現職 1枠巡り激突

◎東北6選挙区の構図(6完)

 改選数が2から1に減り、与野党のすみ分けが崩れた。自民党の岩城光英氏と、民進党の増子輝彦氏の両現職が生き残りを懸ける。自民は組織力を前面に出し、民進は野党共闘で浮動票の取り込みを狙う。

<閣僚の威信懸け>
 4選を目指す岩城氏は過去3度、いずれも旧民主系候補の後じんを拝した。現職閣僚が臨む全国的にも注目される選挙区となり、陣営は危機感を隠さない。岩城氏は「福島復興は政治の安定があってこそできる」と強調。期間中は他候補の応援には行かず、自身の選挙に専念する。
 陣営は、県連の選対本部に加え、業界団体による選対本部を初めて設置。トップには、東北の農協系政治団体で唯一、自民を推薦した県農業者政治連盟委員長が就いた。地盤のいわき市を固めつつ、中通りや会津では国会議員や県議がフル回転し支持拡大を目指す。
 党本部は福島を最重点区に位置付ける。安倍晋三首相は通常国会閉会後の3日、いち早く県内入りし、「共産党と手を組む民進は許せない」と野党共闘を攻撃。公示日も郡山市などでマイクを握る。閣僚級の大量投入も予定している。
 吉田栄光県連幹事長は「相手は政権批判するだけで対案がない。復興を進められるのはどの政党なのか訴えていく」と話す。

<知名度を武器に>
 野党統一候補として3選を狙う増子氏。「復興」「平和」「経済政策」を争点に掲げ、「国民の声を聞かない安倍政権に福島からNOを突き付けよう」と呼び掛ける。衆院議員を3期務めた知名度を生かし、地盤の郡山市を中心に無党派層の取り込みを図る。
 総合選対本部を福島市に構え、いわき、郡山と並ぶ大票田での票固めを急ぐ。17日には枝野幸男幹事長が福島市に入り、「福島復興に地道に取り組む増子氏が引き続き必要だ」と支持を求めた。
 野党共闘は、東北では最も遅い5月上旬に成立。増子氏は共産、社民との合同演説会や安全保障関連法廃止を訴える市民団体の集会にも顔を出す。ただ、共産の推薦は受けず選対本部にも入れないなど、政党間の距離感はなお残っている。
 共産県委員会の久保田仁委員長は「形にこだわらず、共闘を印象付ける場面をつくるのが大事」と指摘。民進の亀岡義尚県連幹事長は「県民の統一候補として、各組織がしっかり戦っていく」と語る。
 幸福実現党は矢内筆勝氏を擁立する。


2016年06月21日火曜日


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