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<楽天>嶋離脱後…代役・足立 評価上々

負傷した嶋の代役として奮闘する足立(右)。左は則本=5月31日、コボスタ宮城

 東北楽天の新人足立祐一捕手が守りの要として奮闘している。正捕手の嶋基宏が負傷離脱してから約1カ月間、26試合中22試合で先発し、社会人時代から定評のあった捕球技術や肩の強さに加え、配球面でも個性が光る。「毎日、テストを受けている感覚。嶋さんが復帰するまでに持ち味をできる限りアピールしたい」と定位置奪取に意欲を見せる。
 嶋が左手を骨折する緊急事態を受け、5月21日に初昇格。だが、待ちに待った1軍戦でチームはいきなり5連敗を喫した。「きつかった。1勝するのがどれだけ難しいことか思い知らされた」
 敗戦の中、地道な努力を重ねた。投手と意見を小まめに交わしたり、気付いた点をノートに書き留めたりした。成果は交流戦で表れ始め、先発した試合は10勝5敗と大きく勝ち越した。
 ワンバウンドの捕球や盗塁阻止で投手をもり立てる場面が増え、「少しずつ呼吸が合ってきた」と手応えを語る。4試合でバッテリーを組んだ則本昂大は「投げたい球を投げさせてくれる。すごくやりやすい」と相性の良さを口にする。
 首脳陣の評価も上がっている。古久保健二バッテリーコーチは「お釣りがくるくらい、代役を果たしている。指摘したことをすぐにやろうとする姿勢もいい」と守備の安定感と謙虚さに好感を抱く。梨田昌孝監督は中日3連戦(3〜5日)で主砲ビシエドを抑えた点を挙げ、「逃げずに内角を攻めた」と強気なリードをたたえる。
 一時は打率1割台に低迷した打撃も、ここ4カードでは同2割8分6厘と上向き。16日の巨人戦ではマシソンからプロ初本塁打を放った。パナソニック時代に中軸を担ったパンチ力を披露したが「バントや進塁打は必ずできるようにしたい」と、まずはチーム打撃に徹する考えだ。
 「起きている間は常に野球のことを考えている」と言う真面目な性格。大阪で暮らす妻、1歳9カ月の長女とビデオ通話するわずかな時間が息抜きという。「楽しさを感じる余裕はなく毎日必死。年齢も年齢なので」。新人最年長の26歳はここが勝負時と覚悟を決めている。(佐藤理史)


2016年06月22日水曜日


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