青森のニュース

<六魂祭>熊本地震を経験 思い新た一筆入魂

秋田で昨年開催された六魂祭に参加した福田さん

 書と言葉で東日本大震災の被災者らを励まし続ける川崎市の会社員福田力也さん(28)が、青森市で25、26日に開催される東北六魂祭に6年連続で参加する。今年4月には出身地の熊本県が地震で被災。傷ついた古里を目の当たりにし、震災や被災者への思いを新たにしたという。
 高校まで書道を習っていた福田さんは、友人の結婚式で書を贈ったのをきっかけに、その人に合う漢字1文字とメッセージを筆で書く「ストリート書道」を始めた。
 2011年に仙台市で開かれた最初の六魂祭には、勤務する会社の出展スペースの一角でボランティアをしてみようと、軽い気持ちでブースを構えた。
 ところが、福田さんの書を求めて予想を上回る100人以上が訪れた。涙ながらに文章を読む女性や「来年も来る」と言ってくれた家族に出会い、毎年参加してきた。
 熊本地震では、出身地の熊本県甲佐町が震度5強の揺れに襲われ、両親の住む家は石塀などが全壊した。長引く余震や食料不足の影響で、帰省できたのは約1カ月後。「道路が上下にうねり、どこなのか分からない場所もあった」。4日間滞在し、がれきの撤去を手伝った。
 「今までは実体験のないままメッセージを送っていた」と福田さん。熊本地震を経験し「現場に近い思いで、これまで以上に一人一人の出会いを大切に文字を書きたい」と青森開催に向けて意気込みを語る。
 福田さんは25、26日午前10時から、青森駅前公園にブースを開設する。料金は材料代などの300円。


関連ページ: 青森 社会

2016年06月22日水曜日


先頭に戻る