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<参院選秋田>民進との確執乗り越え共闘実現

社民党県連の決起集会で、又市氏(右)や石田氏(中央)らとともに必勝を誓った松浦氏

 22日公示の参院選秋田選挙区(改選数1)で、民進、共産、社民3党は野党統一候補として民進元議員の松浦大悟氏(46)を擁立する。民進、共産両党間の「接着剤」を担ったのが社民党県連だ。民進、社民は2009年衆院選で民主党(当時)の一部の「造反」により共闘に失敗し関係に溝ができたままだったが、安全保障関連法など安倍政権への危機感や党内事情から社民が動いた。確執を乗り越えて再び手を組み、再選を目指す自民党現職の石井浩郎氏(52)に挑む。

<決起集会でおわび>
 「過去にさまざまな失礼な点があったことをおわびしたい」。5月24日、秋田市であった社民党県連の決起集会で松浦氏はそう述べ、約100人の社民支持者に深々と頭を下げた。駆け付けた同党の又市征治幹事長から推薦状を受け取ると、会場に拍手が広がった。
 両党県連(民進は当時民主)は09年衆院選で共闘し、秋田1、3区は民主党候補を、2区は社民党候補を互いに推薦することを決めた。だが、民主党2区総支部の役員13人が党県連の決定に反発して離党し、無所属候補を支援。1、3区は民主党候補が当選したものの、2区は社民党候補が落選し無所属候補が当選した。無所属候補はその後、民主党入りした。
 「あってはならない行為だ」。当時、怒りをあらわにしたのが社民党県連幹事長だった石田寛代表。同党県連は不信感を募らせ、10年参院選の自主投票を決定。再選を期した民主党現職は自民党新人の石井氏に10万票もの大差で敗れた。
 その後も関係修復は進まなかったが、今回の参院選に向け再び野党共闘の機運が高まると、真っ先に動いたのは社民党県連だった。
 「野党3党からそれぞれ出ると、反自民票が分散し死に票が増えるだけだ」。石田代表は昨年12月、民主、共産両党に候補者一本化を持ち掛けた。松浦氏を擁立する民主、新人候補を立てる共産の間で調整役に徹し、4月に統一候補として松浦氏擁立にこぎ着けた。

<自民は批判強める>
 「共闘の接着剤として汗を流した」と石田代表は胸を張る。とはいえ、背景には党勢が全国的に退潮傾向にあり、県内でも独自候補を擁立できない事情がある。
 同党県連は県議会に4人を送り、民進の2人より多いが、党派を超えた個人票で当選した県議も多い。県連幹部は「国政に候補者を立てて戦うだけの力はない」と本音を漏らす。
 野党共闘に対し、自民の石井氏は「政策や理念、政治信条の違う人たちが選挙だけで一緒になっている。責任感のない野党に大事な議席を渡せない」と批判を強める。
 秋田選挙区には、幸福実現党新人の西野晃氏(39)も立候補する。


2016年06月22日水曜日


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