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<楽天>オコエ伸び盛り 主力への階段着々

11日の広島戦で3安打目となる二塁打を放ったオコエ=コボスタ宮城

 ドラフト1位新人、オコエ瑠偉外野手が主力選手へと着実に階段を上っている。交流戦の18戦中17試合に先発出場。打率2割2分7厘ながら、5月31日の阪神戦でのプロ初安打に始まり、6月18日DeNA戦では待望の初本塁打を放つなど好調なチームを支えている。開幕1軍入りし一度は2軍に降格したが、5月末の再昇格後は弱点とされてきた打撃面で長足の進歩を遂げている。

<待望の初本塁打>
 初本塁打は、同じドラフト1位の左腕今永昇太の内角へ入ってくる速球をフルスイングし、左翼席中段まで運んだ。変化球は器用にさばいていた半面、速球打ちが課題とされてきた。それを克服しての一発。「切れのある速球でも、前ほど打ち損じしなくなった」と対応力の向上を見せた。
 初の3安打を記録した11日の広島戦では、球種の読みでもさえを見せた。速球を待って、球速が遅い変化球は粘ってさばくのを基本としているが、1安打目で速球を打つと、次打席は「最初のストライクだけ変化球狙いにした」と、相手が探りに来た変化球を捉え2本目を打った。
 2月の春季キャンプ初日、めったに打球が前に飛ばない状態から二人三脚で打撃改善に取り組んできた池山隆寛打撃コーチは「18歳でここまでやってしまうのはすごい。中心選手へ一歩ずつ成長してほしい」と願う。
 梨田昌孝監督は「変化球はベテランになってからでも打てる。若いんだから、速球に負けずにもっと振れるようにならないと」と注文を付けながら「引っ張っても流しても強い打球を打てる山田(ヤクルト)のようになってほしい」と、オコエが目標とする3割30本塁打30盗塁を昨季記録した先輩打者を例に奮起を促す。

<守備「視野広い」>
 持ち味の外野守備は堅く、チーム随一の名手牧田明久も「冷静で視野が広い。とても1年目とは思えない」と認め、梨田監督も「リーグで5本の指には入る」と称賛する。
 加えて得意な走塁でも、17日のDeNA戦で明らかにアウトのタイミングながら相手の送球ミスで三塁打とした場面があった。米村理外野守備走塁コーチは「暴走ではあったが、既に相手守備のミスを誘う重圧をかけられている」とたたえた。
 梨田監督はオコエについて「しっかり戦力になっている」と、24日のリーグ戦再開初戦でも引き続き1番起用を明言している。オコエは「他チームの1番の方々を見て学び、成長したい」と飛躍を誓う。(金野正之)


2016年06月23日木曜日


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