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<参院選公示>与野党 真っ向激突

18日間の選挙戦に向け、出陣式で気勢を上げる支持者=22日午前9時15分ごろ、秋田市内
プラカードを掲げ、候補者を激励する支持者ら=22日午前9時25分ごろ、青森市内

 「安倍1強政治」の継続か否かを問う参院選(7月10日投開票)が、22日公示された。いずれも1人区の東北6選挙区は、自民党候補と野党統一候補が真っ向から激突する。「アベノミクス」や安全保障関連法を巡り、与野党の応酬は一気にヒートアップした。
 「極めて大事な大事な戦いだが大変厳しい。何とか力添えを」。政権の看板を背負う閣僚のプライドを捨て、支持者に向かって頭を下げた。
 自民現職の法相岩城光英氏は、改選数が2から1に減った福島選挙区で生き残りを懸ける。「必勝」の鉢巻きをし、福島市で第一声に臨んだ。約400人に「震災復興の加速を止めるな」と語気を強めた。
 ほぼ同時刻。約150メートル離れた街角に民進現職の増子輝彦氏が立った。「安倍政権は暴走する独裁政治」と痛烈に批判し、「安倍首相はやりすぎだ。ストップをかける」と支持者約300人に叫んだ増子氏。会場には「政治を変える 市民が変える」などのボードが掲げられた。
 安倍政権打倒の一点で結集した野党は、各地で結束の強みをアピール。与党は野合批判を全開させた。
 岩手選挙区の無所属新人木戸口英司氏の第一声には民進、共産、社民、生活各党の県連幹部が集結。木戸口氏が秘書として仕えた達増拓也知事も駆け付けた。
 木戸口氏が「政治を国民の手に取り戻すため協力して戦う」と語ると、共産幹部も「野党共闘は岩手が源流の地。県民の希望だ」と力強く応じた。
 対する自民新人田中真一氏の第一声で、鈴木俊一県連会長は「政治哲学も理念も異なる選挙目当ての野合に負けられない」と対抗心をむき出しにした。
 かつて、小沢一郎生活代表(衆院岩手4区)に師事した平野達男参院議員(岩手選挙区)もマイクを握り「小沢氏と共産が手を組むという考えられない状況になった。岩手の保守を守る戦いだ」と強調した。
 アベノミクスの評価を巡り、野党の批判は鋭さを増した。青森選挙区の民進新人田名部匡代氏は「都合のいい数字ばかり取り上げて国民をごまかしている」と攻撃。山形選挙区の無所属元議員舟山康江氏も「増えた雇用は非正規ばかりで社会保障の水準は下がった。効果はない」と断言した。
 与党は防戦に必死だ。青森の自民現職山崎力氏は「効果はこれから出る。子育て、教育に思い切ってお金を回す」と持論を展開し、山形の自民新人月野薫氏は「農産物のブランド化で地域経済の活性化を図る」と力を込めた。
 昨秋に成立した安保法の是非も問われている。22日朝に北朝鮮がミサイルを発射したタイミングと重なり、論争は過熱した。
 秋田選挙区の自民現職石井浩郎氏が「安保法が争点だ。自公政権が責任を持つ。民共両党にかじ取りは任せられない」と強調。議席奪取を狙う民進元議員松浦大悟氏は「安保法の強行採決は国民無視。民主主義を取り戻す」と廃止を訴えた。


2016年06月23日木曜日


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