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<参院選岩手>小沢氏異例 連日てこ入れ

野党統一候補への支援を呼び掛けた小沢氏=22日午後4時ごろ、久慈市
高木復興相(右)と共に自民新人候補の応援に駆け付けた平野氏=23日午後6時45分ごろ、一関市

 かつて岩手の旧民主党を引っ張った「師弟」が攻防を繰り広げた。参院選(7月10日投開票)の岩手選挙区(改選数1)で、生活の党の小沢一郎代表(衆院岩手4区)が22、23日と張り付き、元秘書で野党統一候補の新人陣営の応援に奔走した。公示日からの地元入りは異例。対する自民党新人陣営には、小沢氏とたもとを分かった平野達男参院議員(岩手選挙区)が連日応援に入る。

<「危機感の表れだ」>
 「何しろ岩手は広いから。候補者の代わりにあいさつに来ました」。22日午後、小沢氏は二戸市のショッピングセンター前で、野党統一候補で無所属新人の木戸口英司氏(52)への支持を訴えた。
 安倍政権の経済運営を「効率優先で強いやつが生き残ればいいというのであれば、政治は要らない」と批判。同日夕には久慈市でもマイクを握り「野党4党が力を合わせて勝利すれば、安倍内閣を退陣させることができる」と強調した。
 公示日からの地元入りは「あまり記憶がない」(陣営関係者)。生活は衆参合わせて5人で、政党要件を辛うじて満たす。引退する現職主浜了氏の議席を木戸口氏が死守するのは最低条件。「小沢氏の危機感の表れだ」(自民党関係者)との指摘もある。
 「危機感は感じてないよ。県民は賢明な判断をしてくれると信じている」と小沢氏。23日は選挙事務所や自身の後援会事務所に立ち寄り激励。帰京前には墓参のため奥州市水沢区の伯済寺へ。「大事な選挙だから」と語り、墓前に手を合わせて必勝を誓った。

<「政治風土変える」>
 「小沢氏を中心に動いてきた岩手の政治風土を転換する戦いだ」
 自民党新人の田中真一氏(49)を支援する平野氏は23日、一関市中心部で高木毅復興相と並んだ。平野氏も民主党政権時代の復興相。「被災地に与党の議員が増えれば復興が加速する」とエールを送った。
 2012年の民主党分裂で小沢氏と決別した平野氏。「かつて政策が合致しない選挙は野合だと言っていたのに、簡単に筋を曲げて元秘書の応援に走っている」と攻撃した。
 13年参院選で平野氏は24万票を獲得。自民党関係者は「その中には反小沢票が含まれているはずだ。自民支持層でなくても取り込みは可能」と期待する。
 平野氏は昨夏の知事選で小沢氏直系の達増拓也知事と相まみえず、立候補を取りやめた。「田中氏を支え、知事選の穴を少しでも埋めたい」と繰り返す。


2016年06月24日金曜日


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