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<リオ五輪>村山紘 2位で切符 陸上男子

男子1万メートル 優勝した大迫(5)と2位の村山紘

 陸上日本選手権、男子1万メートルは村山紘が日本記録保持者の意地を見せて2位に入り、五輪代表を決めた。「優勝を目指したので悔しい」。敗戦の弁ではあったが、視線は地球の裏側を向いていた。
 「いけるか」「いける」。双子そろっての五輪代表を狙い、5、6番手に付け、兄の村山謙とやりとりしていた8000メートル付近。設楽悠の飛び出しに思わず反応してしまった。「冷静に大迫さんが最後に来るのが分かっていたのに我を忘れた。出た瞬間、負けたなと思った」。予感は的中した。
 苦い経験となったが、五輪なら「今日みたいなレースはばんばんある」と分析する。今大会を「(選考を)通ればいい。練習の位置付け」で臨んだからこそ、細かい駆け引きまで冷静に振り返ることができる。
 惨敗した昨年の世界選手権(北京)が糧になった。選考会だった昨年の日本選手権に照準を合わせたため、「その後調子が悪くなった」。今回はあくまでピークをリオに合わせる。「五輪で勝負できると思う」。汗びっしょりでも、にっこり笑う余裕がある。
 4年後の東京五輪で兄弟そろってマラソン代表入りを狙う上で、「スピードの強化」に取り組んできた村山紘。「8位入賞を目指す」。兄より一足早く、世界の速さを体験してくる。(剣持雄治)


2016年06月25日土曜日


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