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<参院選>激戦東北 首相と山尾氏仙台で応酬

 参院選(7月10日投開票)公示後初の週末となった25日、序盤情勢で与党優勢が伝えられる中、横一線の激戦区が並ぶ東北各地で戦いが熱を帯びた。宮城には安倍晋三首相と民進党の山尾志桜里政調会長が入り、仙台市を主戦場に激しいつばぜり合いを展開。一気呵成(かせい)に塗りつぶそうとする自民に、民進など野党共闘が局面打開を仕掛けた。
 改選数が2から1に減る宮城選挙区(改選数1)。首相は、再選を目指す自民現職の熊谷大氏(41)と仙台、多賀城、岩沼3市の計4カ所で街頭演説に臨んだ。午後0時半すぎ、泉区のセルバ前には岸田文雄外相も乗り込んだ。
 「争点は経済政策だ。野党は『アベノミクスの失敗』ばかり繰り返すが、自分たちの経済政策は何も語らない」。首相は語気を強め、攻撃姿勢を全開にした。
 就業者数の増加や47都道府県で1倍を超えた有効求人倍率などの実績を強調。「4年前の暗い時代に戻さないために、この道を力強く前に進める。アベノミクスのエンジンを最大限にふかす」と意気込んだ。
 英国の欧州連合(EU)離脱にも触れ、「今こそ政治の安定が求められる」と政権維持の重要性を主張した。
 報道各社による序盤の全国情勢では自民、公明の与党が改選過半数(61議席)を上回り、70台に乗せる勢い。首相の悲願である憲法改正に賛同する勢力は非改選を含め、改憲発議に必要な3分の2(162議席)をうかがう。
 ただ、野党共闘と激突する1人区は「西高東低」で、特に東北は2県で劣勢を強いられ、4県で接戦となっている。24日の青森、岩手に続く宮城入りについて、党県連幹部は「首相がマイクを握れば支持率が5ポイントは上がる。激戦区に照準を絞り、野党勢力をつぶす大勝負に出た」と語る。
 「安倍首相は憲法を知らないから醜い自民党の改憲草案を平気で掲げている」
 山尾氏は正午すぎ、首相より一足先に青葉区の藤崎ファーストタワー館前で4選を狙う民進現職の桜井充氏(60)と立ち、首相の政治姿勢を非難した。
 「保育園落ちた日本死ね」の匿名ブログなど、国会で待機児童問題を厳しく追及し、首相の「天敵」と言われる山尾氏。選挙戦で憲法改正に触れない首相と自民党を挑発した。
 「自衛隊を国防軍に変えようとする安倍首相の『この道』に、子どもたちを誰一人として並ばせない」と敵対心をあらわにした。
 選挙戦は中盤に差し掛かった。党県連幹部は「改憲を許す3分の2ラインを決壊させるわけにはいかない。競り合いの最前線にいる宮城、東北から反撃ののろしを全国に上げる」と意を決した。

アベノミクスの推進を訴える安倍首相(左)と、政権批判を展開する山尾政調会長=25日、仙台市内

2016年06月26日日曜日


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