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<参院選山形>自民「農政通」を投入

軽トラックの荷台で、農業改革の必要性を訴える小泉氏=山形県大蔵村

 環太平洋連携協定(TPP)への対応が争点になっている参院選山形選挙区(改選数1)で、自民党本部が森山裕農水相ら農業関係の有力議員や幹部を続々投入している。同選挙区には全農出身の新人を擁立。農水省出身で野党共闘の元議員と争う。有数の農業県での農政通対決は序盤、自民劣勢が伝えられ、「農業票の行方が勝敗を分ける」と農村部のてこ入れに躍起だ。
 「酒田港からコメを輸出する時代をつくらなければならない」。24日午前、森山農水相は同県三川町で生産者と懇談し、山形の農業の将来図を描いて見せた。
 森山氏は23日に庄内地方に入り、鶴岡市など4カ所で候補者の個人演説会に出席。翌日は農業関連団体を回って農林漁業者らと懇談するなど過密な日程をこなした。27日も山形入りする予定で、公示から6日間のうち3日を山形での応援に充てる力の入れようだ。
 公示日の22日は、小泉進次郎農林部会長が全国遊説の出発地に同県大蔵村を選び、候補者と共に軽トラックの荷台に立った。公示前も三川、西川両町などで街頭演説を展開。選対幹部は「農業改革の急先鋒(せんぽう)の小泉氏の訪問は、自民党農政への理解につながる」と期待する。
 一連の支援の背景には、TPPの政府対応に対する農業者の不安と不満がある。農業票の取り込みを狙って全農関係者を擁立したが、県農協政治連盟(農政連)は5月末、自主投票を決定し、目算が狂った。
 金沢忠一県連幹事長は6月7日の全国幹事長会議で農政連の推薦を得られなかったことに触れ、党に苦言を呈した経緯がある。今回の党本部の対応について「山形の選挙区事情を把握しており、農政通を農村部に集中投入しているようだ」と評価する。
 24、25日に相次いで山形入りした谷垣禎一幹事長、菅義偉官房長官は大票田の山形市を素通りして農村部を中心に行脚した。徹底した農村部のてこ入れで、TPPをはじめ党の農業政策への批判を封じ込め、反転攻勢の機会をうかがう。
 野党共闘の元議員は民主党政権時代に農水政務官を務めた。反TPPの急先鋒として、不満を抱く農業者層からの集票を狙う。

【山形選挙区立候補者】(1―3)
月野  薫61自新   (公推)
城取 良太39諸新 
舟山 康江50無元(1)(民・社推)


2016年06月26日日曜日


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