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<参院選岩手>激戦 比例連携に活路

 野党統一候補が先行し、自民党が追う激戦となっている参院選(7月10日投開票)の岩手選挙区(改選数1)で、両陣営が比例代表候補との共同戦線に支持拡大の活路を見いだそうと連携を強めている。野党統一候補は比例に重点を置く各党に配慮した対応を続ける。自民は連立を組む公明党を比例の投票先に呼び掛け、選挙区に固い組織票が振り向けられることを期待する。
 「比例は民進に。野党共闘で安倍政権を打倒する」。26日午後、野党統一候補で新人の木戸口英司氏(52)は、民進党比例代表候補と共に街頭で訴えた。
 生活党籍を持つ木戸口氏は民進、共産、社民各党の推薦も受ける。比例の投票先に政党名を挙げるのは、各党の候補者と並んだ時だけ。「限定条件」を守ることで各党への配慮をにじませる。
 選挙区は共闘、比例は各党個別という選挙戦に試行錯誤も続く。民進党県連の階猛幹事長(衆院岩手1区)は「選挙区に公認候補がいないと運動の幅は限られる」と言う。
 共産党は選挙区に立てる予定だった新人を、共闘を優先して比例に回した。その分、統一候補との連動に期待する。党県委員会幹部は「野党共闘に一番貢献したのはわれわれ。支持層以外の反応もいい」と語る。
 「公明党には絶大な支援を頂いている。比例は公明を訴え続ける」
 自民党新人の田中真一氏(49)は街頭演説で毎回、公明党の比例代表候補の名を挙げて支持を呼び掛ける。木戸口氏を追い上げるためには、公明の組織票が頼みの綱の一つだ。
 5月には県内4カ所で両党合同の時局講演会を開いた。田中氏陣営は街頭演説や個人演説会で公明党パンフレットの配布を欠かさず、遊説では公明党所属の地方議員がフル回転する。
 企業へのあいさつ回りでは公明党の支持母体である創価学会の幹部が「選挙区は田中、比例は公明」と繰り返し、自民党に「ギブ・アンド・テーク」のプレッシャーをかける。
 公明党県本部の小野寺好代表は「田中氏勝利へ全力を挙げる。その分、比例は県内過去最高の6万票を獲得できる」と強調する。


2016年06月27日月曜日


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