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<参院選>障害者にも選ばせて

 参院選の舌戦が続く中、目が不自由な秋田市の男性(74)は「投票先を選ぶための情報がそろわない」と肩を落とす。
 生の声が聞ける選挙カーや、主張を比較できる拡大文字版の選挙公報、音声CDなど、視覚障害者にとって、候補者の情報を得る手段は限られる。
 だが、選挙カーは郡部だと通る機会は少ないし、素通りされたら訴えを十分に聞けない。拡大文字の公報などは県選管に申請しないと手に入らない。しかも予算は限られ、今回、秋田県内で発行された拡大文字版の公報は60部、音声CDは20枚、点字訳版の公報は130部だった。
 県内には3月末現在、3182人の視覚障害者がいる。今回発行された公報は全体の7%にも行き届かないことになる。
 大変なのは情報収集だけではない。郡部ならではの問題もある。
 投票所までは遠く、公共交通も十分ではない。字が書けない視覚障害者は投票所の立会人らが代筆し代理投票できるが、「小さい集落だと、誰が誰に投票したのか、うわさになりかねない」と心配する。
 ここ数年、糖尿病などで失明する人が増えている。「バリアフリーな選挙」をどう進めていくか。身近な問題として、きちんと考えていかなければならない。
(秋田総局・今愛理香)


2016年06月27日月曜日


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