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<Eパーソン>映画館 都市型戦略で集客を

太田幸康(おおた・ゆきやす)99年東宝東部興行(現TOHOシネマズ)入社。TOHOシネマズ大分わさだ支配人などを経て、16年2月同仙台開店準備室長。今年6月から現職。千葉県出身。42歳。

 シネマコンプレックス(複合型映画館)のTOHOシネマズ仙台が、JR仙台駅西口に7月1日開業する仙台パルコ2で営業を始める。駅西口の映画館復活は2006年に同じ東宝系が撤退して以来。郊外が主流の仙台圏の映画市場に変化をもたらす契機となるか。太田幸康支配人に狙いや戦略を聞いた。(聞き手は報道部・山口達也)

◎TOHOシネマズ仙台 太田幸康支配人

 −東宝系として10年ぶりに仙台中心部に戻る。
 「仙台駅から目と鼻の先にある好立地で、多くの人に来てもらえると判断した。地元商店街の方からも映画館復活を望む声が多数あった。活気のある駅前で再び開業することができ、非常にうれしい」

 −仙台圏では郊外型の映画館が大半を占める。
 「アーケード街の様子を見ても、仙台駅周辺は非常ににぎやかだ。首都圏や大阪などと同様、駅近くで開業する都市型の戦略を取っても十分やっていける市場だと考えている」
 「われわれが入店するパルコ2は大人をターゲットにしている。20〜40代の女性を中心に、カップルなどが集うデートスポットのようになってほしい。周辺に駐車場が少なく、車を利用するファミリー層の動きは未知数だ」

 −パルコ2の6〜9階で9スクリーンを運営する。施設の売りは。
 「9スクリーンのうちの一つには、最高水準の映像や音響が楽しめる『IMAX(アイマックス)』を東北で初めて導入する。全国の映画館でまだ30スクリーンもない。他社との差別化を図る。午後10時台に開始するレイトショーも充実させたい。すぐには難しいが、未明に上映する首都圏のオールナイトのような形態も検討している」

 −今後の営業戦略は。
 「まずは特典付きの会員カードを通して、リピーターを獲得していく。IMAXの認知度を上げ、同じ映画を観賞するにしてもTOHOを選んでもらえるようにしたい」
 「立地が仙台駅前であり、仕事帰りのサラリーマンやOL、学校帰りの学生も気軽に立ち寄ってもらえると思う。映画から離れた客層を掘り起こし、仙台の映画文化発展に少しでも貢献できればと考えている」


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2016年06月28日火曜日


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