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<E番アナの応援席>「ベテラン」進化/飽くなき向上心に感動

菅生翔平アナウンサー

 プロ野球のリーグ戦が再開されました。
 東北楽天は先のセ・パ交流戦で11勝7敗、4位の好成績でした。いい流れをつくったのが郡山市であった7日のヤクルト戦。この試合の実況を担当しました。
 郡山で野球中継を担当する場合、基本は車での日帰り出張です。コボスタ宮城の時と比べ、事前の準備時間が少なくなります。なおかつ慣れていない球場で実況するというのは、よりエネルギーを使うものです。
 不安も抱きつつ郡山の開成山球場に到着すると、そんなものがちっぽけに感じられてしまう光景が目に入りました。
 全体練習の開始前に、2人の選手が打撃練習をしていました。松井稼頭央外野手と藤田一也内野手です。ベテランと呼ばれている選手が、地方球場の試合前に熱を込めたスイングを繰り返していました。
 藤田は「無心で何も考えずに打ちました」。その光景がプロで生き抜くためには何が必要なのかを物語っていた気がします。
 松井稼は練習後、バックネット裏の記者席の最前列に陣取って、グラウンドを見つめていました。視線の先にいたのは、去年「トリプルスリー」を達成したヤクルトの山田哲人内野手。ティー打撃、フリー打撃が終わるまで席を離れることはありませんでした。
 日本だけでも2000安打を達成した40歳のプレーヤーがさらなる進化を求め、年下の選手の練習を見つめている。野球に対する愛と、飽くなき向上心を感じました。
 同じく早出の打撃練習をしていた藤田も、その日の試合から4試合連続でマルチヒットを記録。12日の広島戦では途中出場し、サヨナラヒットを打つ活躍。まだまだ進化を遂げようという両選手の姿勢を目の当たりにして、こう感じました。気安く「ベテラン」とは呼べないな、と。(東北放送アナウンサー)


2016年06月28日火曜日


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