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<参院選東北>増税再延期 評価二分

 参院選では、消費税増税を再延期した安倍晋三首相の「新しい判断」を巡る与野党の舌戦が続く。河北新報社が行った東北6選挙区(改選数各1)計18候補へのアンケートでは、判断の妥当性を主張する自民党候補に対し、野党統一候補は「アベノミクスの失敗が原因」と矛先を向けた。
 自民の各候補は「首相の決断はやむを得ない」と支持する。秋田の現職石井浩郎氏は「中国など新興国経済に陰りが見え、世界的な需要の低迷や成長減速のリスクがある」と指摘。経済危機を回避する上で延期は必要と答えた。
 青森の現職山崎力氏は「税率8%アップ以降の消費が回復していない。税率を上げる状況にないことは多くの政党、識者の一致した見解」と説明する。
 各候補は2019年10月までの増税延期中に経済成長を実現させると強調。宮城の現職熊谷大氏は「構造改革を加速しアベノミクスのエンジンをフル稼働する」と首相の言葉を重ねた。
 社会保障の代替財源として、自民は赤字国債による穴埋めを否定する。山形の新人月野薫氏は「経済拡大で財源を確保し、社会保障を充実させる」と説く。
 野党側は、増税先送り判断を政権の弱点とみて批判を強める。
 「首相が公約違反を認めないのは無責任」と断じるのは青森の民進新人田名部匡代氏。「アベノミクスの失敗により、引き上げを再延期せざるを得ない状況になった」と攻め立てる。
 福島の民進現職増子輝彦氏は「首相は14年総選挙で『再延期はない』と断固宣言した。アベノミクスは成功と言うのになぜ再延期するのか」と矛盾を突く。
 財源確保策に関し、山形の無所属元議員舟山康江氏は「行政の無駄撲滅は無論のことで、法人税減税の見直しや所得税累進課税の強化で賄う」と提案した。
 宮城の民進現職桜井充氏は、公明党が導入を推進した軽減税率を「高所得者優遇だ」と中止を主張。「増税分を中低所得者に払い戻す給付付き税額控除を実施する」と訴える。
 福島の幸福実現新人矢内筆勝氏は「消費税そのものが天下の悪法」と答えた。


2016年06月28日火曜日


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