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<名取市長選>遺恨試合?前哨戦ヒートアップ

前哨戦が加熱する名取市長選。支持者のボルテージも上がっている=名取市文化会館
佐々木一十郎氏
山田 司郎氏

 任期満了に伴う宮城県名取市長選(7月3日告示、10日投開票)に立候補を予定する、現職佐々木一十郎氏(66)と新人の山田司郎氏(53)の前哨戦がヒートアップしている。3期12年の実績を訴える佐々木氏と、佐々木氏の東日本大震災での対応を批判する山田氏。かつて市長選で佐々木氏と大接戦を繰り広げた県議石川利一氏(名取選挙区)が山田氏の支援を表明し、戦いはさらに熱を帯びている。
 「閖上地区の復興計画は市民みんなで考えた。二度と帰れないという人もいたが、1300年の歴史ある閖上を私たちの代でなくせない。閖上の復興を成し遂げるまで頑張りたい」
 17日、名取市文化会館であった佐々木氏の決起集会。佐々木氏が閖上地区現地再建への思いを述べると、会場に集まった約500人の市民が拍手で応じた。
 震災対応などの公務で選挙準備が万全ではないとして、「力を借りたい」と深々と頭を下げた佐々木氏。国会議員や県南の首長、各種団体の幹部らも次々とマイクを握り、佐々木氏支援を呼び掛けた。
 一方、2008年と12年の名取市議選で連続トップ当選を果たした山田氏も、4月の出馬表明から精力的に地域を回り、浸透を図る。佐々木氏の2日後、同じ場所であった決起集会にはほぼ同数の市民が集まり、会場は熱気に包まれた。
 「名取の復興は県内で一番遅れているといわれる。足りないのは聞く耳と対話だ」と佐々木氏の震災対応を批判した山田氏。過去2回の市長選で佐々木氏と戦い、08年には973票差に迫った石川氏も「山田さんに名取の震災対応を修正してほしい」と山田氏の支持を表明し、会場の期待は一気に膨らんだ。
 「閖上地区の現地再建など、佐々木氏の対応には問題がある。震災対応の一点で山田氏支援を決めた」と説明する石川氏。この支持表明に、佐々木氏陣営は焦りの色を隠せない。石川氏が4月にあった佐々木氏の事務所開きに応援メッセージを寄せていたこともあり、過去の経緯から佐々木氏を支援しないまでも静観を期待していたからだ。
 佐々木氏陣営幹部の一人は「個人的な感情からの行動で、まるで遺恨試合」と嘆く。その上で「PTA活動にも取り組んできた山田氏は、こちらが手が届かない層にも浸透している」と警戒し、一騎打ちに向け、後援会など組織の引き締めを図っている。


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2016年06月30日木曜日


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