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<青森市長辞意>アウガ再生 道筋示さず

JR青森駅前の複合商業施設「アウガ」=2009年

 青森市の鹿内博市長(68)は29日、市内の複合商業施設「アウガ」を運営する第三セクター「青森駅前再開発ビル」の経営不振の責任を取り、辞職すると表明した。アウガ再生の道筋が示されないことで、議会やアウガ地権者との信頼関係が崩れていた。
 アウガは2001年、佐々木誠造前市長時代に中心市街地活性化の核としてオープン。当初から37億円の長期借入金を抱えていた。現在も年間約400万人が利用しているが、三セクは30億円以上の債務を抱え、赤字経営を続けた。今年2月に公共化方針を決めたが、15年度決算で23億円以上の債務超過に陥った。
 鹿内市長は「倒産させない」と明言しながら具体的な手法を示さず、「関係者と協議している」と繰り返してきた。「数年前に三セクの整理は提案したが、市長は課題を先延ばしした」と同社元社長。地権者の一人も「市長からは当事者意識を持って解決する姿勢が見えなかった」と話す。
 市長の辞職表明について市議からは「議会の混乱を考えればやむを得ない」「辞任は当然」との声が上がる一方、「辞めると言うとは思わなかった」という反応も。市長の支援者の男性は「(前日の三セク支援条例案の議事日程追加に)与党会派も賛成しないことを市長は分かっていたと思う。腹をくくったのではないか」と話した。
 鹿内市長は来年4月23日任期満了の次期市長選に3選を目指して出馬するとみられていた。現時点では、市議らが総務省職員の小野寺晃彦氏(40)=青森高、東大卒=の擁立を模索、元衆院議員の横山北斗氏(52)=青森市=が無所属で立候補する考えを表明している。


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2016年06月30日木曜日


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