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<参院選岩手>野党共闘 民・生歩み寄り演出

街頭で民進の政策や野党共闘への支援を訴える階氏(左)と県議ら=5月、盛岡市

 参院選(7月10日投開票)岩手選挙区(改選数1)の野党共闘を巡り、民進党が主導権の確保に苦心している。野党統一候補の無所属新人は小沢一郎生活の党代表(衆院岩手4区)の元秘書。民主党を割った小沢氏への確執は残るものの、安倍政権打倒の大義で結束を演出する。次期衆院選に照準を絞る民進党に、共闘の加速を狙う思惑もにじむ。対する自民党は野合批判で分断を狙う。
 「分裂を繰り返した野党勢力が一丸になった。その中核を民進党が担わなければならない」。盛岡市で19日にあった同党県連の決起集会で、階猛幹事長(岩手1区)は野党第1党の立場を強調した。
 集会には統一候補の木戸口英司氏(52)と、共闘を支援する達増拓也知事が招かれ、連携を確認した。
 階氏はかつて小沢氏直系だったが、2012年の民主党分裂で決別。木戸口氏擁立には一時、難色を示した。党関係者は「票は掘り起こすが、支持者の間には小沢氏との連携を容認する声もあれば違和感もある」と打ち明ける。
 その小沢氏は早々と「関係修復」に動いた。13日、民進党県連を訪ね「いろいろとご迷惑掛けて。よろしく頼みます」と支援を求めた。黄川田徹代表(岩手3区)は「岩手の参院議席は野党が守ってきた。しっかりやります」と応じ、2人で握手してみせた。
 民進党は次期衆院選で、岩手1区に階氏、2区に元生活の党衆院議員の畑浩治氏、3区に黄川田氏を擁立する予定だ。参院選の共闘が成功すれば、衆院選で他党が候補擁立を見送る公算が大きい。民進党にとっては、ここで共闘の主導権を握っておきたいところだ。
 木戸口氏陣営で応援マイクを握る党県議の一人は「共闘は衆院選でも続く。協力し合う関係になるのがお互いのためだ」と明かす。
 「水と油のような関係の生活と民進が手を組んでいる。大義のない勢力には負けられない」。自民党県連の鈴木俊一会長(岩手2区)は24日、新人の田中真一氏(49)の応援で入った一関市で語気を強めた。
 陣営は「小沢氏を軸とした離合集散の歴史は岩手にマイナスだった」と訴え、共闘の分断を図る。党県連幹部は「岩手の野党共闘を主導したのは生活と共産。民進の保守層には不満がたまっているはずだ」と取り込みを狙う。


2016年06月30日木曜日


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