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<相馬野馬追>6年ぶり火の祭へ主婦ら奮闘

子どもたちと一緒に火の玉作りに取り組む婦人会メンバー

 相馬野馬追(7月23〜25日)に合わせて福島県南相馬市小高区で行われる「火の祭」に向け、地元婦人会が火の玉作りに奮闘した。6年ぶりの開催を成功させようと、仮設住宅の避難住民や子どもたちの手助けを受けて準備に当たった。
 火の祭は、野馬追を終えて戻る騎馬武者を迎えるかがり火が起源とされる。約120年前に始まり、かつては4000個の火の玉が夜空を照らした。東京電力福島第1原発事故で中止を強いられてきたが、地域再生を期して今年の再開が決まった。
 火の玉はろうそくをタオルなどでくるみ、直径10センチ程度の楕円(だえん)形にして針金で固定する。当日は油に浸した上で竹ざおにつるして着火する。従来、婦人会が作製を担っており、今年は3週間近くかけて2000個を用意した。
 婦人会にはかつて200人以上が所属していたが、原発事故の影響で実動メンバーは10人程度に激減。人手不足を補うため、メンバーが今月上旬から仮設住宅や小中学校を巡回し、作製方法を伝授してきた。
 小高区は7月12日に避難指示が解除される。婦人会の高井治子会長(80)は「懐かしい光景を見られるのが楽しみ。多くの住民にも訪れてほしい」と笑顔で話す。
 今回、材料となる布地は地区民から提供を受けた。リーダー役を務める浦令子さん(53)は「仮設住宅が解消されて住民が分散すれば、婦人会だけでの準備はさらに難しくなる。今後、地域を巻き込む形で続けていきたい」と語った。
 火の玉の着火は7月24日午後7時半。約4000発の花火の打ち上げも予定されている。


2016年06月30日木曜日


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