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<株主総会>景気停滞 新事業に活路

総会会場に向かう株主たち。七十七銀行では混乱もなく約40分で終了した=29日、仙台市青葉区

 上場企業の株主総会が29日、ピークを迎えた。東北では3月期決算の39社のうち8社が総会を開き、株主と経営陣が経営方針を巡って質疑を交わした。新興国経済の失速や円高・株安で経営環境の厳しさが増す中、経営陣は新たな事業展開などを説明し、業績改善に向けた姿勢を強調した。
 日銀のマイナス金利導入で貸し出しや運用の収益が悪化している金融業界。七十七銀行の氏家照彦頭取は集まった株主481人に「新たな産業基盤と雇用の創出に向けた支援で、地方創生や地域価値の向上につなげる」と強調した。
 主力の情報産業用刃物の販売が好調で増収となった東洋刃物(宮城県富谷町)の総会には株主約50人が出席した。高橋允社長は「円高による輸出への影響や内需の停滞感が続くと想定される」と懸念。「高付加価値製品への傾注を柱とした中期経営計画の達成を目指す」と力を込めた。
 温泉レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」を運営する常磐興産(福島県いわき市)は東京で総会を開催。事業項目に発電や電気供給を追加する定款の変更議案を全会一致で可決した。
 井上直美社長は、駐車場の屋根に太陽光発電設備を整備したことなどを説明し「将来を見据え、クリーンエネルギーを推進する」と語った。
 通信工事のTTK(仙台市)は工事原価の改善が進み、2期ぶりの増益だった。株主約100人が参加した総会では、女性株主が経営幹部を含む女性登用のあり方を巡り、経営陣に質問をぶつける場面もあった。


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2016年06月30日木曜日


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