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<花岡事件71年>教訓忘れず 友好と平和を

慰霊碑に花を手向ける遺族ら

 太平洋戦争末期、秋田県花岡町(現大館市)の花岡鉱山周辺で、強制連行された中国人労働者が蜂起し多数の死傷者が出た「花岡事件」から71年がたった30日、市主催の殉難者慰霊式が現場近くの十瀬野公園墓地で営まれた。
 遺族5人や地元住民、市職員ら約180人が参列。福原淳嗣市長は「事件を引き起こす要因となった非人道的行為は、戦争下とはいえ許されるものではない。歴史の教訓を忘れず、市民と共に日中両国の友好と世界の恒久平和のために協力する」と弔辞を述べた。
 参列者は慰霊碑に白いキクの花を手向け、犠牲者の冥福を祈った。遺族のうち、徐殿起さんの孫で初めて参列した内モンゴル自治区の徐軍さん(53)は「祖父が被害を受けたことはつらく、許し難い。日本で慰霊を続けてくれている人々には感謝している」と涙ながらに話し、碑に刻まれた祖父の名前をなでた。
 花岡事件は1945年6月30日夜に発生。事件後に拷問を受けるなどして282人が死亡したとされる。花岡周辺では、強制労働に従事させられた986人のうち、429人が犠牲になった。


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2016年07月01日金曜日


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