宮城のニュース

<仙台パルコ>駅周辺 勢い増す

活況を呈するJR仙台駅周辺。仙台パルコ2の開業でさらに勢いを増す

 仙台商圏で、JR仙台駅前地区の独り勝ち状態が続いている。東口と西口を結ぶ東西自由通路が3月に生まれ変わり、人の流れが駅へと向かう中、1日には西口に仙台パルコ2がオープンした。東口ではさらに再開発が計画されており、駅周辺の人を集める力は今後も勢いを増す。
 「ここまで人の流れが変わるとは。仙台の中心商店街は駅周辺に食われた形だ」。新しい東西自由通路完成とエスパル東館開業後の5月下旬に実施した市中心部の歩行者通行量調査。仙台商工会議所の担当者は結果に驚いた。
 駅周辺の通行量は平日、日曜とも大幅に増え、調査7地点でトップとなった。中心商店街がある青葉区の中央通、一番町両地区は計6地点のうち5地点で減らし、駅周辺と明暗が分かれた。そこにパルコ2が加わった。併せて、2006年以来となる大型映画館も仙台中心部で復活した。
 伊達市の会社員吉田真人さん(34)は「駅近くに映画館もでき、仙台に来る楽しみが増えた。福島市に比べ、駅前の魅力の差は大きい」と語る。
 仙台駅東口には、家電量販大手のヨドバシカメラ(東京)が18年秋に大型商業ビルの開業を計画している。JR東日本も17年夏のオープンに向け、ホテルの建設を進めている。
 仙台の卸業者は「駅周辺のライバルとなる仙台の中心商店街の危機感は強いが、今後は東口の開発が進む。人の流れは駅周辺に集中する一方だ」と言う。
 中心商店街の受け止めは複雑だ。「駅周辺は若者向け。商店街は百貨店を核に、高齢者層を対象に高級路線を進めて差別化できる」と楽観視する声もあれば、「駅周辺に人が奪われ続ければ厳しい」と話す関係者もいる。
 フィデア総合研究所(山形市)の熊本均上席理事は「東北の交通の結節点にある仙台駅周辺の集客力は圧倒的で、一極化は止まらない」と指摘。「中心商店街や郊外の商圏は駅周辺と単に競うのではなく、独自性を打ち出していくことが生き残る道だ」と話した。


関連ページ: 宮城 経済

2016年07月02日土曜日


先頭に戻る