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<参院選ここに注目>地方への移住促進策を

本間当(ほんま・あたる)酒田市飛島生まれ。東北学院大中退。仙台市のペットショップ店員などを経て、11年から家業の旅館勤務。13年に飛島で飲食店運営や土産品開発、道路の除雪などを行う「社会的企業」の合同会社とびしまを設立。代表社員を務める。

 参院選は10日の投開票に向けて折り返しを過ぎ、舌戦が熱を帯びてきた。経済政策、安全保障法制などに加え、暮らしに密着した争点もある。政治に何を期待するのか。東北でユニークな活動を展開する有権者に聞いた。

◎私の選択(2)合同会社とびしま代表社員 本間当さん=山形県酒田市

 −争点は。
 地方創生の実行力を見極めたい。今は掛け声が先行し、恩恵を受けている実感はまだない。飛島の人口は200人ほどで、大半はお年寄り。のんびりしていては地域ごと消滅する。1次産業の活性化など、都市部だけに人が集まる現状を変える政策を打ち出してほしい。

 −離島や過疎地の振興策は。
 合同会社とびしまでは、山口県出身の同僚が土産品開発などで活躍している。農山村で地域活性化に取り組む人材を派遣する「緑のふるさと協力隊」制度を使った移住者だ。総務省にも似た制度があるが、地方への移住・交流人口を増やすため拡充できないものか。
 離島・過疎地の医師不足も何とかできないか。島では昨年から常勤医がいない。住民の不安増にとどまらず、不在を理由に、体験学習に訪れていた小学校児童が来なくなってしまった。

 −1票の格差の「是正」。どうみる。
 今回の参院選から、人口の少ない地域で県境をまたいだ合区があった。山形は免れたが、地方の声が国政にこれ以上届かなくなることには反対。1票の価値の平等という単純な算数ではなく、人材や食料の供給基地として都市を支えてきた地方の役割を十分考慮した選挙制度を考えてほしい。

 −与党に一言。
 消費税増税の先延ばしは、選挙目当てとしか受け取れなかった。税金は安い方がいいが、現役・将来世代からすればつけの先延ばしにすぎない。社会保障財源や国の借金返済に必要ならば、前回衆院選の約束通りに決断してほしかった。

 −野党に一言。
 民進党は民主党政権時代の負のイメージがまだ強い。今回の選挙公約を読んでも、実現できるのかと疑いの目で見てしまう。国家観など主義主張の異なる政党同士が、統一候補を立てることにも違和感がある。


2016年07月02日土曜日


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