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<仙台空港民営化>波及効果 膨らむ期待

 仙台空港の完全民営化を受け、山形、庄内両空港を抱える山形県関係者は訪日外国人旅行客(インバウンド)の誘致などの面で広域連携に期待を寄せている。

 「海外の格安航空会社(LCC)の就航により訪日外国人が増えれば、山形の2空港にも必ず波及効果はある」と話すのは山形空港ビルの佐藤正彦社長。「民営化を契機に、東北6県の空港が連携すればより大きなメリットが生まれる」とみる。
 山形県は海外路線の拡充を図る仙台空港の動きに合わせ、外国人観光客向け広域観光の旅行商品開発に取り組んでいる。蔵王温泉や出羽三山など県内の観光地を周遊するプランの充実を図り、仙台空港を利用する観光客の取り込みを視野に入れる。
 県インバウンド・国際交流課の担当者は「1県だけにとどまる外国人観光客は少ない。仙台から入り、山形、庄内から帰る周遊プランは旅行者のニーズに合うはずだ」と説明する。
 一方で、仙台空港に利用客を奪われかねないと心配する声もある。山形市から仙台空港まで高速道路を利用すれば車で約1時間。距離が近いだけに、仙台空港でLCCの国内線が充実すれば、価格の安い競合便が増えて山形空港の客が流出するとの懸念はある。
 吉村美栄子知事は6月27日の定例記者会見で「山形空港には仙台空港に就航していない羽田便があり、国内最大のハブに直結できる優位性を生かしたい。仙台空港と連携し、より利用しやすい空港を目指したい」と強調した。


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2016年07月02日土曜日


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