広域のニュース

<路線価>宮城、福島除き下落傾向

 仙台国税局が1日発表した2016年の東北の52税務署別最高路線価(1平方メートル当たり)は、東日本大震災で被災した宮城、福島2県の計8署で上昇した。宮城では仙台の3署が2桁の大幅上昇。福島県内では福島、郡山、白河の3署で上昇した。青森、秋田、山形は下落傾向が続いている。

◆青森
 青森市新町1丁目「新町通り」が15万5000円で県内最高路線価となったものの、前年に比べ3.1%下落した。市中心部の空洞化が一層進んでおり、前年の横ばいから再びマイナスに転じた。
 7税務署別の最高路線価では、八戸が3年連続で横ばいだった。弘前は21年連続で下落したが、下落幅は縮小した。十和田が横ばいの一方で、黒石、むつ、五所川原は下落した。

◆岩手 
 県内最高路線価トップは盛岡市大通2丁目「大通り」の23万5000円で、2年連続で増減はなかった。
 盛岡を除く税務署別の最高路線価は、宮古など3署で横ばい。前年上昇だった大船渡、釜石は中心商業地の復興関連開発が進み、土地取引に落ち着きが見られる。水沢、久慈、花巻、二戸、一関は下落した。水沢は郊外に新規投資が集中、中心市街地の需要が落ち込み最大の下落幅となった。

◆宮城 
 最高路線価は仙台市青葉区中央1丁目、さくら野百貨店仙台店前「青葉通」で、12.5%上昇の198万円。太白区あすと長町1丁目「あすと長町大通」は、上げ幅が東北最大の22.6%となった。
 全10税務署別の最高路線価は、仙台の3署と石巻、塩釜の2署が上昇。気仙沼と佐沼が変動なし。築館はマイナスに転じ、大河原は下げ幅が縮小。古川は下落幅が横ばいだった。

◆秋田 
 8税務署別の最高路線価は昨年下落した大館、湯沢が横ばいとなった一方、横ばいだった大曲を含む6署で下落した。県内平均は3.9%ダウンで前年よりも改善傾向にあるものの、全国の都道府県で最も下落幅が大きかった。
 県内トップの秋田市中通2丁目「秋田駅前通り」は23年連続で下落。能代市柳町「柳町通り」は7.7%マイナスで、下落幅は東北で最大だった。

◆山形 
 最高路線価は42年連続で山形市香澄町1丁目「山形駅前大通り」。郊外商業地域との競争が激しい一方、道路整備が進んでおり、変動率は前年の2.9%マイナスから横ばいになった。
 8税務署別の最高路線価は、山形のほか、村山の東根市さくらんぼ駅前2丁目「さくらんぼ東根駅前通り」が6年連続の横ばい。米沢、酒田、寒河江、鶴岡、新庄、長井の6署は前年に続き下落した。

◆福 島 
 10税務署別の最高路線価は3署で上昇した。24年連続で下落が続いていた喜多方が横ばいになるなど7署で変動なし。前年を下回った署はゼロだった。県内最高路線価は郡山市駅前1丁目「郡山駅前通り」で、3年連続で上昇した。
 上昇率が最も高かったのは福島市栄町「福島駅前通り」の3.2%。前年に4.3%上昇したいわき市平三町目「いわき駅前大通り」は横ばいだった。


関連ページ: 広域 経済

2016年07月02日土曜日


先頭に戻る