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<参院選岩手>「小沢地盤」で攻防激化

個人演説会で支持者と握手する木戸口氏
街頭演説で支持を呼び掛ける田中氏

 参院選(10日投開票)の岩手選挙区(改選数1)で、小沢一郎生活の党代表の地盤・衆院岩手4区を舞台にした攻防が激化している。野党統一候補の無所属新人木戸口英司氏(52)は元小沢氏秘書で地域に通じる。対する自民党新人田中真一氏(49)は会社勤めなどでなじみがある。野党共闘で票固めを図る木戸口陣営に、田中陣営は党が総力で応戦。「小沢地盤」で終盤のせめぎ合いが過熱する。
 「皆さんの仲間に入れてもらおうと、来ました」。木戸口氏は6月29日、自身のルーツがある北上市更木地区で個人演説会を開いた。地元の親戚も駆け付け「更木から国会議員を出す。この一点に絞ってお願いしたい」と呼び掛けた。
 木戸口氏は花巻市出身。小沢氏の事務所がある奥州市水沢区で、秘書として歩み始めた。公示された同22日は4区の花巻、北上、奥州3市で街頭演説。応援した県議や市議は「地域のことを分かっている木戸口氏を国政に」と後押しした。
 対する田中氏は、曽祖父らが岩手県西和賀町で鉱山を経営し、自身も北上市の不動産会社で働いた。公示日に同市であった個人演説会で演説した市議は「敵は花巻の候補者だ。花巻に負けてはいけない」と地域対決をあおった。
 田中氏は「昔からなじみのある地域に入れて良かった。大きな力をもらった」と意気込む。4区2巡目の6月30日は、北上市が地盤の平野達男参院議員(岩手選挙区)と街頭に立った。かつて小沢氏に師事した旧敵が、味方に付いた。
 4区重視の姿勢は、次期衆院選に向けた地ならしの側面もある。
 木戸口氏の4区地区後援会は、小沢氏の16選を支えてきた後援会組織が母体。民進、共産、社民各党との連携がかみ合えば、次期衆院選でも共闘の土台ができる。小沢後援会の高齢化を補えるとの見方もある。
 後援会関係者は「今回は野党4党で顔の見える関係をつくることが大切だ。衆院選など今後のためにも結果が求められる」と話す。
 田中陣営では、2014年衆院選で小沢氏に敗れ、比例東北で復活当選した自民党の藤原崇衆院議員が活発に動く。次の決戦をにらみ、水沢区に党4区支部の奥州事務所も開いた。
 藤原氏は「他の人の選挙を自分の選挙以上に頑張るのは当然。街頭だけではなく、企業や団体にしっかりお願いする。それが次に生きる」とフル回転する。
 幸福実現党新人の石川幹子氏(51)も支持を訴える。


2016年07月04日月曜日


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