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<参院選東北>与野党 都市部に狙い定め舌戦

大勢の買い物客らに向かって、懸命に支持を訴える候補者ら=3日午後3時ごろ、仙台市青葉区のアエル前

 参院選(10日投開票)期間中の「ラストサンデー」となった3日、接戦が続く東北6選挙区(改選数各1)では、与野党の候補者と幹部らが都市部に狙いを定め、駆け巡った。与党が「政策はばらばら」と野党共闘の分断を誘えば、野党は「暴走政権にストップを」とやり返す。休日の住宅街で、にぎわう繁華街で過熱する批判の応酬。投開票まで1週間。夏の政治決戦は最終盤へ向かう。
 宮城選挙区は、仙台市青葉区のアエル前が与野党激突の舞台となった。
 午後3時、自民党随一の人気弁士、小泉進次郎党農林部会長が登場すると2000人が大歓声で迎えた。
 「民進党と共産党は、参院選が終われば距離を置くのが目に見えている。野党支援者もそう思っているでしょう」。小泉氏は爽やかなクールビズ姿で野党に容赦ない言葉を浴びせた。
 自民現職熊谷大氏(41)は「大変厳しい戦い」と悲壮感を漂わせ、「われら『進次郎世代』が、東日本大震災からの復興をやり遂げる」と高らかに叫んだ。
 小泉氏が去って約1時間後、民進党の岡田克也代表が同じ場所に立った。
 「アベノミクスの恩恵を実感した人がどれだけいるのか。安倍晋三首相の失政だ」と岡田氏。生真面目にネクタイを締め、正面から政権批判に切り込んだ。
 民進現職桜井充氏(60)は、改憲の争点化を回避する安倍首相を鋭く指弾。「首相は選挙後、こそこそと改憲に乗り出す。平和な暮らしを守ってきた憲法は変えさせない」。1000人が大きな拍手で応えた。
 岡田氏は仙台に先立ち、青森の民進新人田名部匡代氏(47)と青森市で演説し、「デッドヒートの戦いだ」と強調。石原伸晃経済再生担当相も、市内で自民現職山崎力氏(69)と街頭に立ち「政策が不一致」と野党共闘の溝を突いた。
 福島では、自民の高村正彦副総裁が現職岩城光英氏(66)をいわき市で応援。「まだ足りない、まだ足りない」と支持者をあおった。民進現職増子輝彦氏(68)は本宮市で「9条改正は何としても阻止する」と力を込めた。
 自民の小泉氏は盛岡市にも入り、岩手の党新人田中真一氏(49)の横で「首相は嫌だという一点だけだ」と野党を批判。無所属新人木戸口英司氏(52)は達増拓也知事と紫波町や矢巾町で支持固めに奔走した。
 山形の無所属元議員舟山康江氏(50)は米沢市で環太平洋連携協定(TPP)に触れ「反対勢力をつくる」と訴え、自民新人月野薫氏(61)は山形市内で重点的に支持を呼び掛けた。
 秋田では自民現職石井浩郎氏(52)が鹿角市で「野党は責任感なし」と力説。民進元議員松浦大悟氏(46)は秋田市内を回り、支持を呼び掛けた。
 幸福実現党は6選挙区全てに新人を擁立している。


2016年07月04日月曜日


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