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<18歳選挙権>政治の季節 若者どこ吹く風

期日前投票をする学生。新たに1票を持った10代の選挙への関心はまちまちだ=6月27日、滝沢市の岩手県立大

 選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて迎えた参院選(10日投開票)は、18、19歳の投票行動に注目が集まる一方、どこ吹く風の新有権者も少なくない。「候補者や政策に親近感がない」という現実に加え、進学などで地元を離れた人が多い事情も影響している。
 「政治は難しくて興味が湧かない」。秋田市の飲食店でアルバイトをする女性(18)は投票を棄権するという。「誰に投票していいのか分からないので」
 仙台市青葉区で友人と買い物をしていた大学1年の女性(18)も「政治家の言葉は難しいし、うそしか言わないイメージ。政治には関わらないほうがいいと思う」と素っ気ない。
 青森市の大学2年の男性(19)は「世の中が不安定で不安だから投票には行くけれど、普段は政治に関心がない」と話した。
 政治を身近に捉えられない背景には、「若者向けの政策をあまり聞かない」(福島市の19歳の男性)という事情もありそうだ。
 若者の投票率は表の通り、平均を大きく下回る。今回は若者の投票率向上を狙い、大学に期日前投票所を設置したり、学生に選挙事務を手伝ってもらったりする選管が増えた。
 6月30日から2日間、期日前投票所が設けられた福島大。2年の男性(19)は「大阪の実家から住民票を移しておらず投票しない。自分の1票で何かが変わると思えない」と言う。
 千葉県出身で盛岡市の大学に通う1年の女性(18)は「4年後に就職で関東に戻るつもり。『岩手を元気に』と口をそろえる候補者に投票する意味は感じられない」と本音を漏らす。
 「住民票を移していない学生が投票しやすい環境を整えられないだろうか」と言うのは山形市の大学1年の男性(18)。「インターネットで気軽に投票できるシステムがあればすぐ1票を投じたい」と語った。


2016年07月04日月曜日


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