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<18歳選挙権>10代の1票どこ 戦術手探り

選挙カーから支持を訴える候補者。10代を振り向かせようと手探りが続く=仙台市内

 参院選で東北6選挙区(改選数各1)に立候補した18候補は、10代の1票の行方に気をもみながら選挙戦を戦う。「何を考えているのか分からない」「攻め手がない」。各陣営は会員制交流サイト(SNS)を駆使したり、登下校を見計らって街頭演説したりして懸命に若者に歩み寄る。
 「18、19歳有権者は県内で5万人弱。その票が最後に勝敗を分ける可能性もある」。大接戦の宮城。ある陣営は若者の投票行動に注目しながらも「彼らがどう考え投票するのか、正直つかみにくい」と話す。
 秋田の陣営幹部は「若い人が選挙に参加するのは良いことだが、選挙運動をする立場からすれば戸惑いばかりだ」とぼやいた。
 戦略の基本は正面突破だ。岩手の陣営は通学時間帯に合わせ、大学や高校周辺での演説を増やした。「自分の1票で政治が変わることを実感してもらう責任がある」と強調する。
 宮城の別の陣営は、給付型奨学金制度の導入や大学の授業料引き下げを主張。「低収入でも学びたいと思えば大学へ行ける環境を整えたい」と訴える。岩手の別の候補は7日、30歳以下を対象に集会を開き、子育て環境や教育などをテーマに意見交換する。
 山形の候補は大学生と高校生の親というプロフィルを前面に出す。フェイスブックに家族のメッセージ動画を掲載するなどして親近感をアピールする。
 大半の陣営はネット選挙が鍵とみてSNSをフル活用する。遊説の様子などをフェイスブックやツイッターで、ほぼリアルタイムで発信。青森の陣営は「若者からメッセージが来ることもある」と手応えを語る。
 選挙戦は終盤へ。多くの候補は「若い世代の心をつかみ切れていない」(山形の陣営)のが実情だ。福島の陣営幹部は「選挙後に精査して今後につなげる」と打ち明け、別の陣営は「結局は年齢に関係なく、声を多く掛けるのが一番」と迫る投開票日を見据えた。


2016年07月04日月曜日


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