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<高校野球宮城>制球安定 エース成長

投球フォームを確認しながらキャッチボールをする主戦佐藤健=白石市益岡公園野球場

◎夏に燃える(下)白石

 春の宮城県大会の戦いぶりは夏の躍進を十分に予感させる。1回戦で仙台西を9−2の七回コールドで破り、南部地区予選準決勝で敗れた相手に雪辱。2回戦は延長十回、6−7で仙台三に惜敗したが、主戦佐藤健人(3年)が9回、155球の粘り強い投球を見せた。
 小野寺圭太監督が「打者を抑える意識が強く、投手向きの性格。絶対的エース」と信頼する右腕は、直球やカーブで相手打者を追い込み、スライダーで三振や凡打に仕留める。昨秋、1年の時以来、再び背番号1を託され、「『チームを引っ張らないと』という気持ちが強くなった」。
 冬場はチームメートと共にマネジャーたちが炊いたご飯を練習の合間に食べ、さらに、走り込みやウエートトレーニングなどで体づくりに励んだ。直球の速さや伸びに磨きがかかり、制球の安定感も増した。
 打線は成長したエースの力投に応え、春の県大会2試合で計20安打と奮起。それでも仙台三に競り負け8強入りを逃し、勝負どころでの打撃に課題が残った。4番の鹿島大智主将(3年)は「これまで勝たせてもらった部分が大きい」と佐藤健に感謝し、宮城大会では逆に「野手の活躍で勝たせたい」と意欲を燃やす。
 1953年に甲子園に出場した伝統校は2013年、16強に残った。今年は3年前を上回る8強以上を目指す。佐藤健は「打撃に勢いをつけられるような投球をし、一つでも多く勝ちたい」と闘志をみなぎらせる。


2016年07月05日火曜日


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