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<矢巾中2自殺>父親「真相解明を」

 岩手県矢巾町の中学2年村松亮さん=当時(13)=が、いじめを苦に自殺したとみられる問題は5日で1年となった。いじめに関わったとみられる同級生の少年=当時(14)=は盛岡家裁に送致された。町の第三者委員会の調査は大詰めを迎えている。村松さんの父親(41)は「長い一年だった。学校で何があったのか、本当のことが知りたい」と話した。
 昨年9月に発足した第三者委は、6月24日までに19回の会合を重ねた。いじめに関与したとみられる同級生や担任を含む関係者への聞き取りを進めている。いじめと自殺の関連、再発防止の提言などを盛り込んだ報告書の作成は、まとめの段階に入っている。
 第三者委の吉江暢洋弁護士は「調査量が膨大で村松さんの命日には間に合わなかった。独自の調査で誠実に判断するという思いは変わらない」と説明する。
 村松さんの父親が暴行などの疑いで告訴した少年4人のうち、当時14歳の少年は6月、家裁に送致された。家裁は少年審判を開始するかどうか調査している。
 村松さんが担任とやりとりした生活記録ノートには、自殺をほのめかす記述が約3カ月にわたって残っていた。学校は「いじめが自殺の一因」とする調査報告書をまとめた。校長は「担任だけに生徒指導を抱え込ませ、学校全体の問題として捉えなかった」と組織的対応の欠如を認めた。
 町教委は昨年9月、町内の6小中学校に「生徒指導個別カード」を導入。児童生徒一人一人の生活環境や人間関係について、担任以外の教員も書き込み、全教員で情報を共有できるようにした。
 越秀敏町教育長は4日、「いじめは子どもたちの身近でいつでも起こり得る深刻な問題。子どもに寄り添った教育がなされるよう指導と支援に力を注ぐ」との談話を出した。
 村松さんの父親は「第三者委には、学校の調査以上の内容を期待している。あったことを全て明らかにして、今後の対策に生かしてほしい」と語った。


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2016年07月05日火曜日


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