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<全町避難>富岡「夜の森」除染 今秋にも

今秋以降の除染着手方針が示された夜の森地区の帰還困難区域=2016年3月14日、福島県富岡町

 環境省は4日、東京電力福島第1原発事故の帰還困難区域側にある福島県富岡町の桜の名所「夜の森地区」の除染について、今秋にも着手する方針を同町議会全員協議会で明らかにした。町が掲げる来年4月の帰還開始目標を踏まえ、居住制限区域との隣接部分を先行して実施する。
 夜の森地区を将来の交流拠点地域と位置付ける町の意向を受け、同省は帰還困難区域側の桜並木通り(1.9キロ)や接続する主要道路から、それぞれおおむね50メートル範囲の宅地や道路などを除染する。対象面積は約26ヘクタール、道路総延長は約4キロ、建物は約470棟に上る見通し。
 町と住民から特に要望がある居住制限区域との隣接部分は今秋着手し、来春ごろの終了を目指す。それ以外は最短で来年1月に作業に入り、全体の完了には着手から1年以上を見込む。
 帰還困難区域は放射線量が高く、除染対象外。議員からは「(放射線量をどこまで下げるか)除染の数値目標を示すべきだ」「対象地区の拡大を望む」などの声が上がった。
 帰還困難区域を巡り、安倍晋三首相は今夏までに見直しに関する考え方を明らかにすると表明している。


2016年07月05日火曜日


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