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<参院選宮城>公明vs共産 組織戦が激化

 改選数が2から1に減った参院選(10日投開票)宮城選挙区で、自民党現職を推す公明党と民進党現職を応援する共産党が、公認候補を擁立した選挙並みの運動を展開している。ともに「平和の党」を掲げながら長年、敵対関係にある両党。持ち前の組織力をフル回転させ、さや当ても激しさを増している。
 「東日本大震災で自衛隊の働きぶりを目の当たりにした。あの発言は絶対許してはいけない」。公明宮城県本部の庄子賢一代表は6月30日、岩沼市の演説会で激しく共産を批判した。
 共産衆院議員の「防衛費は人殺し予算」発言を標的に、自民と共に反共キャンペーンを繰り広げる。
 公明支持母体の創価学会と共産は戦後、勢力を拡大する過程で、地縁血縁の薄い都市住民の獲得競争で衝突。互いにライバル視してきた。国政選での宮城県内の比例獲得票数は表の通り。近年は共産が右肩上がりで公明を追い上げる。
 昨年10月の県議選では、現有4議席を維持した公明に対し、共産は4議席から一気に8議席へと倍増。存在感を増す共産に、公明は危機感を募らせる。
 公明県本部幹部は「選挙区で自公が共産に負けたという結果は出せない。モチベーションが上がってきた」と断言。組織の歯車をトップギアで回し、推薦した自民現職熊谷大氏(41)の勝利に全力を挙げる。
 6月28日午後、共産の志位和夫委員長が仙台市青葉区のアエル前に立った。その3日前、安倍晋三首相が「自衛隊解散を狙う共産に任せていいのか」と反共演説を繰り返した場所だ。
 「自公政権に野合と言われたくない。野党共闘が怖くて怖くて仕方ないのだ」と声を張り上げた志位氏。首相への対抗心をむき出しにした。
 「公明より自民からの反共攻撃が激しい戦いは珍しい。公明がかすんでいる」と共産党県委員会幹部。公明に絞った反論は抑え、「打倒安倍政権」の旗の下に無党派層の結集を図る。
 野党共闘は党躍進を見据えた初の戦術。民進現職桜井充氏(60)を推薦し、県内に張り巡らせた支部組織が全面的に支える。
 共産の古参支持者には「今まで散々(民進前身の)民主党を批判してきた。なぜ単独候補を立てないのか」との不満もくすぶるが、仙台市議は「二者択一の戦いがようやく浸透してきた」と強調。電話作戦や声掛けに一層力を入れている。


2016年07月06日水曜日


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