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<違法派遣>「旅費など返還を」派遣元を提訴

 東日本大震災の復旧工事で、岩手県岩泉町の小野新建設が仙台市青葉区の建設会社から法律で禁じられた作業員の派遣を受けた疑いがある問題で、小野新は5日までに、派遣元の建設会社に、作業員の旅費などとして立て替えた約1165万円の支払いを求める訴えを盛岡地裁に起こした。
 訴えによると、小野新は2013年8月〜15年7月、派遣元の要請を受け、作業員の弁当代約680万円、宿舎借り上げ費約195万円、被災地以外の作業員が赴任や帰省する際の旅費約290万円の計約1165万円を立て替えた。
 代金は工事発注者の岩手県に請求できるはずだったが、派遣元と下請け契約を結ぶなどの条件を満たしておらず、許可が下りなかったという。
 小野新側は「建設会社から『宮城県では請求できており、いずれ岩手県から支払われる』と説明され、立て替えた。同社に請求書を5回送ったが全て断られた」と主張。派遣元は「元々、復旧工事の受注金額に旅費分も一定程度含まれており、請求自体が不当。県に申請したのかどうかも不透明で、支払うつもりは一切ない」としている。
 小野新は岩泉町の三陸沿岸道路建設現場などで、青葉区の建設会社が派遣した作業員を労働者派遣法が禁じる建設業務に従事させた疑いを持たれた。関係者によると調査した県労働局は6月、「違法ではない」と結論付け、両社に業務改善を求める書面を送付した。


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2016年07月06日水曜日


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