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不明家族に海上で献花を 24日祈りの会

 岩手県陸前高田市は24日、東日本大震災の行方不明者の家族らを対象に、広田湾の海上で「祈りの会」を実施する。釜石海上保安部が体験航海の形で巡視船を運航する。参加者を募っている。

 船は約3時間かけて大船渡港から広田湾まで巡回し、洋上で市が準備した花を献花する。募集は60人で応募多数の場合は抽選。港まで送迎バスも用意する。
 同市では、震災から5年3カ月が過ぎた今も市民204人が行方不明となっている。今年3月、不明者の家族が遊漁船をチャーターし、洋上で手を合わせるなどしたが、参加人数が限られた。
 市地域福祉課の担当者は「行方不明者の家族の思いはさまざまだと思う。海上に行くことで、少しでも気持ちが変わる人がいるなら」と企画した理由を話す。
 不明者の家族らは市内の古川沼や広田湾の捜索などを求め、市に署名簿を提出。関係機関への働き掛けを要望している。
 長男が行方不明の吉田税さん(82)は「諦めようとしても諦めきれない。企画は本当にありがたいが捜索とは別。徹底的に捜索してほしい」と話す。
 乗船の申し込みは13日まで。連絡先は陸前高田市地域福祉課0192(54)2111。


2016年07月06日水曜日


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