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<参院選宮城>政策効果 実感乏しく

商店街を行き交う買い物客ら=仙台市青葉区

◎地域の現場から/低迷する地域経済

 仙台市青葉区のぶらんどーむ一番町商店街。週末は買い物客らでにぎわうものの、一番町一番街商店街振興組合の三田恵介理事長(65)の表情はさえない。
 「アベノミクスで景気が良くなっているという実感はない。買い物客の財布のひもは固いままだ」

<客足減り販売不振>
 同商店街の通行量は1日数万人。飲食店は比較的好調だが、総じて物販関係が苦戦している。「地方では賃金があまり上がっていないのが大きい。各商店街がイベントを開いて集客の努力をしても限界がある」と三田さんは言う。
 日銀仙台支店が1日に発表した東北の6月の企業短期経済観測調査(短観)によると、卸・小売りや食料品製造業で景況感が悪化した。同支店は「客足が減少し客単価も下がった。腕時計など高級品の販売も不振が続く」と消費低迷を要因として挙げる。
 青葉区のハピナ名掛丁商店街に近いアエル前では3日、参院選宮城選挙区に立候補した両現職が、それぞれの街頭演説で経済政策を巡って主張した。
 自民党の熊谷大氏(41)は「経済成長を続けて所得を上げ、安心して子育てできるようにする」とアベノミクスの成果を強調。民進党の桜井充氏(60)は「物価だけが上がって年金支給額や実質賃金は上がっていない」と批判し、政策の転換を訴えた。
 ある商店街関係者は「消費税増税の先送りは歓迎だが、それに続く景気浮揚策がない。与野党とも消費を促す施策を建設的に議論してほしい」と語る。

<中小に利益届かず>
 アベノミクスの効果は物づくりの現場でも実感に乏しい。
 自動車やスマートフォン、医療機器部品を手掛けるメッキ加工業のケディカ(泉区)。三浦修市会長(68)は「大手が利益を出しても下請けには届いていない。むしろコストダウンを迫られる。恩恵は薄い」と現状を説明する。
 英国の欧州連合(EU)離脱が決まり、先行きが一層不透明になった為替相場にも気をもむ。「力のある企業は賃上げや設備投資ができるが、中小企業は難しい。将来の不安だけが募っている」と指摘する。(報道部・田柳暁)


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2016年07月07日木曜日


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