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<参院選宮城>与野党幹部投入 総力戦の様相

谷垣氏(右)らと一緒に両手を上げ、支持を呼び掛ける熊谷氏(中央)=6日午後5時45分ごろ、仙台市青葉区一番町3丁目
桜井氏(中央)の応援に駆け付けた(左から)小池氏、玉城氏、又市氏、枝野氏=6日午後6時10分ごろ、仙台市青葉区中央1丁目

 現職同士のデッドヒートは、双方が一歩も引かぬまま最終盤へ突入した。10日投開票の参院選で、全国屈指の激戦となっている宮城選挙区(改選数1)。再選を期す自民党熊谷大氏(41)と、4選を狙う民進党桜井充氏(60)が6日夕、土砂降りの仙台市内で街頭演説を繰り広げた。両陣営は党幹部を次々に投入し、総力戦の様相を呈している。
 「あと一歩で抜け出せる。勝たせてください」
 午後5時半すぎ、青葉区の藤崎ファーストタワー館前に立った熊谷氏は、支持者らに向かって5度にわたり深々と頭を下げた。
 隣に並んだ谷垣禎一党幹事長は「共産党と組んだ相手候補に、意地でも負けるわけにはいかない。背中を押してほしい」と声を張り上げ、拳に力を込めた。
 熊谷氏は演説を終えると慌ただしく車に乗り込み、東松島市の公民館へ。待ち受けていた二階俊博党総務会長が合流し、2カ所で個人演説会に臨んだ。
 安倍晋三首相や小泉進次郎党農林部会長らを連日のように投入する党本部の分厚い後押しは最終盤でさらに加速する。7日は岸田文雄外相が2度目の宮城入りの予定。最終日の9日は3度目となる小泉氏の投入も検討されている。
 「最後は大票田・仙台だ」。4日に選挙事務所であった選対会議で陣営は意思統一を図った。県連幹部は「仙台の保守票を固めれば絶対勝てる。あと一押しだ」と確信し、突き進む。
 「世論調査で私は負けている。安倍政治の閉塞(へいそく)感を打ち破るため、どうか一票を託してほしい」。午後6時、青葉区のアエル前。桜井氏は共産党の街宣車の上で感情を高ぶらせ、聴衆に身ぶり手ぶりで訴えた。
 最終盤の反転攻勢に向け、共闘を組む4野党幹部が仙台に集結した。枝野幸男民進党幹事長に加え、小池晃共産党書記局長、又市征治社民党幹事長、玉城デニー生活の党幹事長の4人が次々とマイクを握り、結束を鼓舞した。
 全国的な自民圧勝の情勢が伝えられる中、小池氏は「全国初の野党統一候補が負けるわけにいかない。良識を示す時だ」と強調。枝野氏は「相手は強力な締め付けで支持を固めている。気を緩めた方が負けだ」と強い執念をにじませた。
 選挙戦序盤、アベノミクスなど政権批判に徹した桜井氏は終盤、3期18年の実績を強調する戦術に方針転換した。陣営幹部は「政治家人生最大の危機。宮城の将来に必要な政治家だということを訴えるしかない」と背水の陣を敷く。


2016年07月07日木曜日


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