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<参院選岩手>達増知事「非自民」鮮明

選挙カーから身を乗り出して支持者に手を振る達増知事=3日、岩手県紫波町

 参院選(10日投開票)の岩手選挙区(改選数1)で、達増拓也知事(52)が野党統一候補を精力的に応援している。昨夏の知事選で無投票3選した際の野党共闘の継続と位置付け、非自民の立場を鮮明にした。国政選挙の特定候補応援は3年ぶりの解禁。自民党陣営は「知事選で掲げた県民党はどうなったのか」と批判を強める。
 達増氏が支援するのは、元政務秘書で無所属新人の木戸口英司氏(52)。公示以降は6日間応援に入り、街頭演説は40回を超えた。
 先週末の2、3日は選挙カーに乗り込み、花巻市などでマイクを握り「野党共闘の司令塔になれる人。岩手から政権交代の流れをつくろう」と呼び掛けた。
 夜は、集会に向かった木戸口氏の代わりに盛岡市内の街頭で1人で訴える力の入れよう。「知事選と参院選は一体」と県民党の姿勢は崩さないものの、野党共闘の流れを重視する。
 木戸口氏は小沢一郎生活の党代表(衆院岩手4区)の元秘書。達増氏も小沢氏に師事してきた。6月28日に岩手県庁前であった野党4党の演説会には達増氏も加わり、小沢氏と並んだ。
 2人の全面支援は木戸口氏の生命線だ。陣営は県南部の奥州、北上、花巻各市など小沢氏の強力な支持基盤を「本丸」に位置付ける。加えて、盛岡市を地盤とする達増氏が知名度を生かした「出城」となり、自民党を引き離しにかかる。
 自民党新人の田中真一氏(49)の陣営は、達増氏の言動を「まやかしの県民党だ」と攻撃する。
 「知事は県民の代表。反与党を掲げ、野党候補を応援するようなことはあってはならない」
 6月30日の県議会6月定例会では、達増氏の姿勢を疑問視する質問があった。反達増会派の県議が「やりたいなら国会議員に戻るべきだ」と切り込み、達増氏が「特定政党への反対を訴えてはない。人物本位だ」と反論する場面があった。
 田中氏の巻き返しに全力を挙げる自民県連幹部は「一つの勢力に肩入れしている。結局は小沢勢力を守るための行動であることは明らかだ」と攻撃を強める。
 「野党的な考え方が岩手では県民党として主流。市場原理を優先させる政党とは対立している」。達増氏は6日の定例記者会見で独特の言い回しで自信をにじませ、一歩も引かない姿勢を示した。


2016年07月07日木曜日


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