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<参院選東北>建設業界フル回転

支援候補を応援する弁士の演説を聞く建設業関係者ら=6月30日、仙台市青葉区

 参院選(10日投開票)比例代表で、東北の建設業界が自民党新人の元国土交通省技監の上位当選を目指しフル回転している。東日本大震災の復興需要が下り坂を迎えつつあり、「結果が公共工事確保に直結する」と力が入る。自民も終盤に入り、各地の得票と予算配分の関係をちらつかせて業界の締め付けを強める。
 6月30日午後、仙台市青葉区のホテルに背広姿の建設業者ら約1300人が集まった。
 「民主党政権時代に公共工事が大きく減ったつらい思いを絶対忘れない。公共事業を否定する勢力に負けてはいけない」。元技監が熱弁を振るうと、会場は盛んな拍手に包まれた。
 不況や公共事業の縮減で苦境にあえいでいた建設業界は、震災の復旧復興需要で回復した。国交省によると、被災3県の官民を合わせた建設投資額の推移はグラフの通り。がれき処理や防災集団移転用地の造成などに伴い、震災後の2011年度から跳ね上がった。
 現在も防潮堤建設や民間家屋の再建などで活況が続くが、将来的には落ち込みが予測される。宮城県土木部は「震災から10年が経過する20年度以降、県の公共建設投資は震災前水準に激減する」と見込む。
 宮城県建設業協会の千葉嘉春会長は「建設産業が地盤沈下するかどうかの分かれ目だ。各社の安定的経営に直結する」と強調。昨年の関東・東北豪雨のような災害に備える河川改修や、ダム建設などインフラ整備の必要性を訴える。
 業界事情を熟知する自民党は、参院選での見返りをちらつかせる。
 元技監の集会で登壇した小野寺五典元防衛相(衆院宮城6区)は、元技監と宮城選挙区(改選数1)の自民現職の名前を挙げて「安倍晋三首相は厳しい方。何票入るかで予算が変わる」と一層の集票を迫った。
 千葉会長は「選挙は結果が全て。最後の踏ん張りどころだ」と力強く応じた。


2016年07月07日木曜日


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